海から生まれた人間にとって、
塩に含まれるミネラルは
本来体に欠かせないものです。
太古の昔、原始の生命は海から誕生し、
約33億年という長い間、生物は海の中にしか
存在しませんでした。
生物が現在の私たちのように
地上へ上陸したのは、約5億年前。
体内に海と同じ体液を創り、
ようやく陸へ上がることができました。
しかし、上陸したことにより、
日々失われていくミネラルを
何らかの方法で補給しなければなりません。
そこで昔の人は海水を煮詰めて
海と同じミネラルバランスの塩を創り、
身体に摂り入れることで、
体液(海)のバランスを
維持できるようになりました。
これが製塩の始まりです。
za you zenは
身体を調える「調身料」を目指しています
油谷湾は、四方を森に囲まれた汽水域であり、
周りの森は人の手が入っていない原生林が
約80%も残っています。
長州藩の時代から魚付林政策として
人間の手が入らないように守られてきた場所
だからこそ、自然の生態系が残り
植林に比べ植物の種類も多く、
自然のミネラルを豊富に蓄えています。
その森のミネラルが、2つの長い川を伝って、
雨とともに流れこみ、湾状の汽水域で
海のミネラルと混ざりあいます。
その海水を太古の海と同じ
ミネラルバランスに近づけることに着目した
工程を織り交ぜながら塩の結晶にしたものが、
「za you zen 四季の塩−雪月風花−」です。
一般的な食塩は、
工業用に開発されたもの!?
現在流通している多くの塩は
プラスチックなどの原料として
工業用に精製されたものです。
本来、海には
85種以上のミネラルが存在していますが、
工業用には純度の高い塩化ナトリウムが
必要で多くの塩はその比率が
99.87%と非常に高くなっています。
これは1971年に塩業近代化臨時措置法が
成立したことが影響しており、従来の製法で
ミネラル豊富な塩を創っていた塩屋は廃業し、
多くは工場にとって代わりました。
Column
岩塩や天日塩との違い
四季の塩は太古の海のミネラルバランスに近づけることを目指して創られた塩。ナトリウム以外のミネラルがほぼ含まれていない岩塩や、結晶化する工程で塩化ナトリウムの結晶がその他ミネラルの結晶を押し出してしまう天日干しの塩とは異なる考え方で創られています。