保湿の効果とは?敏感肌や乾燥肌に必要な理由と効果的なケア方法を紹介

美容の基本 2022.08.24
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多くの皆さんがスキンケアとして行っている「保湿」。お肌にうるおいを保つため、がんばって毎日やっているのに、洗顔後につっぱりやカサつきを感じることありませんか?それは効果的な保湿ができていないのかも。
今回はそんなスキンケアの基本、保湿が必要な理由と効果的なケア方法について解説してきます。さらに、お肌のタイプや年齢、季節などそれぞれに合った効果的な保湿の方法、日々の生活習慣がお肌に与える影響、保湿に効果的なアイテムの選び方から使う際の注意点など紹介していきます。うまく保湿できてないと感じている方は、ぜひ参考にしてうるおいあるしっとりお肌を手に入れましょう。

敏感肌セラミド_04

保湿の効果とは?その必要性は?

肌トラブルの多くは乾燥が原因で起こります。お肌の表面には外部のさまざまな刺激から皮膚を守るバリア機能があります。このバリア機能は、一番外側に皮脂で覆われた皮脂膜、その下に幾層にも積み重なった角質層、そのすき間を埋める天然保湿因子やセラミドなどの角質細胞間脂質でその役割を担っていますが、その機能を十分に作用させるには適度な水分が必要になります。しかし水分が不足し皮膚が乾燥してしまうと、その機能を著しく低下させます。そうすると肌表面が肌荒れの状態になり、できたすき間から肌内部に刺激物が侵入し肌トラブルを引き起こしてしまうのです。ですので、保湿はお肌を健康に維持するために重要なバリア機能をしっかり作用させるためとても大切になります。

肌タイプ・年齢・季節ごとの効果的な保湿方法

いろいろなシーンによって効果的な保湿方法は変わってきます。ここでは肌タイプ、年齢、季節について、それぞれ適した保湿方法を紹介していきます。その時に合った方法でしっかりケアしていきましょう。

■肌タイプ

普通肌

現状は問題なくお肌が潤っている状態です。現状なされている保湿ケアで問題ありませんので、使い心地のよいスキンケアアイテムを使い、朝晩2回の保湿ケアで現状維持していきましょう。

乾燥肌

水分も油分も足りていないタイプのお肌です。水分と油分をバランス良く補給してあげることが大切です。洗顔後はやさしく水分をふき取り、ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿剤配合の化粧水や美容液でしっかり保湿してあげましょう。その上から乳液やクリームでフタをしてあげると、より効果的です。アルコールや香料など刺激の強いものは避けるようにしましょう。

脂性肌

脂性肌「オイリー肌」は、皮脂分泌が過剰になってしまっている肌状態です。先ほど述べたように皮膚表面には外部からの刺激から守るため皮脂膜で覆われています。脂性だからといってお肌が潤っているというわけではなく、水分が少ないが故にそれを補おうとバリア機能が働き、皮脂分泌を活性化させてしまうのです。ですので、脂性肌でもしっかりとした保湿ケアが必要になります。ベタつくから化粧水だけというわけではなく、乾燥肌のケアと同じように、乳液やクリームでしっかりフタをしてあげて乾燥を防ぐようにしましょう。脂性肌用のさっぱりタイプのケアアイテムもあります。

混合肌

混合肌とは、脂っぽい部分と乾燥した部分が混じった状態のお肌のことをいいます。状況としては、角質層の水分が不足していて皮脂の量が多い脂性肌と同じ状態です。
化粧水はしっとりタイプでしっかり浸透させ、乳液はさっぱりタイプで使い心地のよさを重視など、タイプの違う2種類をうまく組み合わせてたっぷり保湿を心がけましょう。かさつきが気になるところには、ピンポイントでクリームや美容液を塗ってあげてください。コットンを使って化粧水や乳液を馴染ませてあげると、余計な油分も一緒に吸ってくれるので、べたつきの軽減につながります。

■年齢

20代

20代のお肌は水分量も多く、さほどケアしていなくても肌トラブルが起こらないという方も多いと思います。だからといって何もしないでいいわけではありません。今からお手入れしておくことで、30代40代になったときに大きな差がでてきます。しっかりケアしていきましょう。お肌の特徴としては、皮脂の分泌が盛んで水分同様、油分も多いのが特徴で、ニキビや毛穴トラブルで悩む方が多いのがこの年代です。
また、生活環境の変化や仕事などのストレス、夜更かしや暴飲暴食など、生活習慣もみだれがちなので、バリア機能の低下により、乾燥肌の人も少なくありません。しっかり保湿ケアをして油分とのバランスを保つことが大切です。
ケア方法としては、油分が少なめで保湿成分を含んだアイテムを選ぶようにしましょう。化粧水と乳液のシンプルケアでも保湿がしっかりできていれば十分美しい肌を保つことができます。

30代

お肌のうるおいやバリア機能の働きにかかせない成分「セラミド」。角質層に存在するこの成分は年齢とともに減少していきます。30代はこの現象が進んでいく時期なので、エイジングサインが気になりだしたらセラミド配合のケアアイテムで補ってあげましょう。「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」なども年齢とともに減少する保湿成分なので、合わせて取り入れてあげると効果的です。

40代~

エイジングケアにおいて保湿はより一層大切になってきます。若いころにくらべ皮脂の量も少なくなり、皮膚のバリア機能も著しく低下していきます。まずはその機能を本来の働きに戻すため徹底的に保湿していきましょう。保湿ケアは保湿成分の入った化粧品を塗るだけだはなく、クレンジングや洗顔から始まっています。刺激をあたえず優しくを心がけましょう。美容液や乳液などは、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合されたものを選ぶと良いと思います。

■季節

春秋

春や秋は昼夜の寒暖差が大きく、花粉や黄砂、PM2.5などの大気中の刺激物質も増えるので、お肌にストレスがかかる季節です。お肌にやさしい低刺激な保湿剤を使うようにしましょう。

まず紫外線に対するケアが重要です。お肌にとって紫外線は天敵ですので、しっかり対策していきましょう。汗をかくので潤っていると思いがちですが、エアコンの影響で室内は乾燥しています。怠らず保湿ケアも同様におこなってください。

冬はなんといっても乾燥の季節です。とくに冬のひどい乾燥は全身にかゆみや、手湿疹などの症状でお困り方も多いと思います。いつもの保湿ケアをしても、うるおいが足りないと感じた時はさらに重ねて塗るなどして対策していきましょう。保湿クリームは油性成分が中心で、水分の蒸発を防いでくれるので冬にオススメのアイテムです。

スキンケアだけでなく生活習慣も大事

外側からのケアの大切ですが、お肌を乾燥から守るのには、身体の内側からもケアしてあげることがとても重要です。普段の不摂生がさまざまな肌トラブルを引き起こします。食生活・睡眠・生活習慣を見直していきましょう。

食生活

肌細胞は約1か月の周期で古いものから新しいものへと生まれ変わります。これをお肌のターンオーバーといいます。このサイクルが正しく機能することでお肌の健康が維持されていきます。一方、このサイクルが乱れるとバリア機能の低下を招き、さまざまな肌トラブルを引き起こしていきます。
体内環境とお肌はとても密接な関係で、栄養の偏った食生活を続けていると、すぐに乾燥肌や肌荒れを引き起こします。バランスのとれた食事を心がけましょう。お肌の健康を助ける栄養素としては、新陳代謝を促すビタミンB2やB6、肌を作る素となるたんぱく質などがあります。積極的に取り入れていきましょう。

睡眠

睡眠不足もターンオーバーを乱す大きな原因の一つです。質の良い睡眠をとると、ターンオーバーの促進をサポートしたり、たんぱく質の合成を促す働きのある成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンが美しい肌を作る上でとても大切な役割をはたします。
そのため睡眠が足りないと、この成長ホルモンの分泌が抑えられてしまい、ターンオーバーの乱れを引き起こして、乾燥肌やニキビなどの肌トラブルにつながってしまいます。

生活習慣

普段の何気ないことがじつはお肌に負担をかけてしまっていることもあります。洗顔のときに強い力でごしごし洗っていると摩擦によりお肌が傷ついて水分が失われやすくなったり、比較的高めの温度で顔や身体を洗っていると必要な皮脂まで洗い流して、保水力を失っていたり、そもそも水分補給が少なく、身体とお肌を健康に維持するための水分量が足りていないなど。毎日の行動をもう一度見直して、お肌に負担をかけていないかチェックしてみましょう。

保湿ケアする際の注意点は?

保湿ケアをする際の注意点を見ていきましょう。正しいやり方でケアすることで、その効果も格段にアップします。今行っているやり方があっているのか、チェックしてみてください。

クレンジング・洗顔

クレンジング、洗顔も保湿にはとても大切です。両方一度にできるものも最近は多いですが、それぞれ役割が違うので、できれば分けて使うようにしてください。ポイントは「たくさんの泡でやさしく洗う」です。強い刺激はお肌に摩擦がかかり肌トラブルの原因になります。お肌の上をたっぷりの泡で転がすように洗ってください。
洗顔のときのお湯の温度にも注意が必要です。温度が高すぎると必要以上の水分や油分まで洗い流してしまうので、逆にお肌を乾燥させてしまいます。少しぬるめに感じる32℃~34℃ぐらいが洗顔にはベストな温度です。

洗顔後はすぐに保湿

洗顔した後はすぐにうるおいをお肌に与えてあげましょう。洗顔直後は水分や油分が洗い流されてしまっているので、いつもより乾燥しやすくなっています。500円玉ほどの大きさの化粧水を手に取り、すこし温めてから顔全体に馴染ませていきましょう。このときも、やさしく手のひらで押さえるようにして馴染ませてください。

クリームや保湿美容液でより効果的に

化粧水と乳液だけではうるおいをあまり感じなかった、部分的な乾燥が気になるという方はクリームや保湿美容液をプラスしてみましょう。クリームは油性成分が多いので水分の蒸発を抑えてくれます。保湿美容液は保湿以外の成分も多く配合されていますので、お肌の状態に合わせて上手に使っていきましょう。

保湿に効果的なアイテムの選び方

保湿ケアアイテムと言っても種類はさまざま。どういったポイントをおさえて選べば良いのか悩まれている方も多いと思います。それぞれの化粧品がもつ役割を果たし、しっかりと保湿が行えるような効果的なアイテムの選び方を紹介していきます。

保湿成分が配合されたものを選ぶ

お肌から水分の蒸発を防いでくれる作用「蒸散抑制作用」を有する成分が配合されたアイテムを選ぶようにしましょう。代表的な成分としては「ヒアルロン酸」、「セラミド」、「グリセリン」、「コラーゲン」などです。これらの成分が配合されているものは保湿効果が高く、お肌にうるおいを与えてくれますので、購入時に商品の裏側をみて、これらが入っているかチェックしましょう。

肌質に合わせて選ぶ

肌質によって保湿の仕方は変わってきます。ご自分の肌質にあったものを選ぶようにしましょう。乾燥肌の方は高保湿のしっとりタイプ、油性肌や普通肌の方はさっぱりタイプのものを選ぶと使い心地もよく、長く使用できて効果も期待できます。

使用する場所によって選ぶ

保湿クリームなどは使う場所に特化したものなどがありますので、そういったものを選ぶとより効果的に保湿することができます。全身用や顔用、目元専用のアイクリームなど、その場所に適した配合のものになっていますので、より高保湿で使い心地良さを感じることができます。

ここまでの内容の監修者:今泉スキンクリニック 院長 今泉明子先生

聖マリアンナ医科大学卒業後、日本赤十字医療センターの皮膚科で皮膚科医としての経験を重ね、米・ニューヨークの大学で研究に従事。帰国後、都内の皮膚科クリニック院長を経て、六本木駅そばに今泉スキンクリニックを開業。ファーストクラスのホスピタリティとオーダーメイドの施術で、多くの人の「美しさ」を叶えている。

今泉スキンクリニック(https://imaizumisc.or.jp/

ここまでの内容の監修者:今泉スキンクリニック 医師 角田麻衣子先生

富山大学医学部卒業、美容医療から総合病院での保険診療まで幅広く診療に従事。医師として、皮膚の疾患の治療だけでなく、見た目の美しさも追求している。

今泉スキンクリニック(https://imaizumisc.or.jp/

Coyoriおすすめの保湿に効果的なおすすめアイテム

それでは最後に保湿に効果的なおすすめアイテムをご紹介していきます。冬はもちろん、保湿は一年中必要なことはお分かりいただけたと思います。ご自分に合ったアイテムを見つけ、一年を通して健康なお肌を手に入れましょう。

美容液オイル-月- 40mL

オイル層と美容液層の二層式構造で保湿効果と使用感の良さを追求。日本女性の皮脂に近づくよう、4種類の植物オイルを厳選しブレンド。年齢とともに減少しがちな皮脂を補い、さらに21種類の和漢・植物エキスで肌の潤いを閉じ込め、ハリのある肌へ導きます。乳液、美容液、クリームの3役をこれ1本でまかなえます。

 

ミネラル保湿液-雪月-

coyoriミネラル保湿液

乾燥による肌のお悩みにぴったり、ミネラル豊富な島根県産の「玉造温泉」の温泉水をベースにした保湿液です。とろみのあるテクスチャーが肌に馴染んでミネラルをチャージ。一度づけでしっかり肌にうるおいを与え、秋冬の乾燥や冷えなどによる肌悩みをサポートしてくれます。
さっぱりした使用感が好きという方には、同シリーズの「ミネラル保湿液白-風花-」がおすすめ。ビタミンCがレモンの約34倍含まれているアセロラを配合し紫外線で受けた乾燥ダメージもケアするので春夏の肌にぴったりです。

 

こく生石鹸

こく生石鹸 70g
洗浄力と保湿力を絶妙なバランスで叶える洗顔石鹸。保湿効果の高い植物エキスと美容成分たっぷりの生クリームのようなきめ細かい泡で皮脂を守りながら汚れはすっきり落とし、しっとりもちもち肌に導きます。昔ながらの「釜炊き製法」で職人が丁寧に練り上げ作っています。

それぞれに適した保湿ケアを

ここまで保湿の効果やケア方法について見てきました。お肌が乾燥する理由はさまざまあります。年齢、季節、環境、肌質など。ご自分がいったいどの理由でお肌が乾燥しているのか見極め、それに合ったケアをすることでより効果的に保湿することができます。
保湿ケアをしてもお肌のカサつきが気になってしまうという方は、この機会にケア方法やケアアイテム、生活習慣を見直してみてください。一つ一つ原因を見つけ、適切なケアでうるおいあるお肌を保っていきましょう。