角栓とは?黒ずみ毛穴対策のための毛穴パックをするメリットとデメリットとは?

美容の基本 2022.07.19
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毎日きちんとお手入れしているつもりでもポツポツと目立ってくる毛穴の黒ずみ。その場ですぐに角栓を押し出したり、ピンセットでつまんだりしていませんか?間違った自己流ケアを続けていると、さらなるトラブルを招くおそれが。そこで今回は、毛穴の黒ずみができてしまう原因と毛穴パックをするメリット・デメリット、毛穴パックの正しい使い方を徹底解説します。さらにおすすめのケアアイテムを紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

オイル初心者02

角栓とは

そもそも角栓とはなんでしょう?なぜ毛穴に詰まってしまうのでしょうか?
角栓とは、皮脂が過剰に分泌されたり、角質がうまく剥がれず毛穴に詰まったものです。ターンオーバーがうまくいかずに残ってしまった角質やメイク汚れが混ざりあって形成されます。

そして、この角栓が酸素によって酸化し、時間が経つと黒くなります。この状態がいわゆる「黒ずみ」です。皮脂分泌が盛んな鼻にできやすく、アゴや額にできることもあります。

角栓の主成分はたんぱく質なので、クレンジング剤や洗顔料だけではなかなか落としきれません。無理に取ろうとすると刺激により毛穴が広がり、さらに角栓を作りやすい肌になってしまいます。そのため適切な正しいケアが重要となるのです。

黒ずみ毛穴タイプ

黒角栓

一口に黒ずみ毛穴と言ってもいくつかのタイプに分けられます。
皮脂の過剰分泌が原因で起こるのが「黒角栓」です。毛穴は皮脂腺から分泌される皮脂によって、肌の乾燥を防いでくれています。
しかし、間違ったスキンケアや不規則な生活習慣、ストレスなどが原因で皮脂分泌が過剰になってしまうことで毛穴に皮脂が溜まった状態になり、角栓ができやすくなってしまいます。
出来始めの角栓は白っぽい色をしていますが、毛穴に長時間留まって酸化が進むことで黒ずんできます。触るとザラついていて毛穴の中に黒いものが詰まっているのがわかります。

メラニン毛穴

紫外線が原因となる「メラニン毛穴」は、色素沈着によって毛穴の入口周りが黒く見えている状態です。
毛穴に角栓が詰まっているわけではないのに黒ずんで見えたり、UVケアを怠りがちの人はこのメラニン毛穴になっている可能性があります。
メラニンは紫外線などの外的刺激により生成されるため、毛穴内部でメラニンが生成され、色素沈着を起こしてしまうことで毛穴が黒ずんで見えてしまいます。そのため「毛穴ジミ」とも呼ばれることがあります。

産毛毛穴

毛穴に生える毛によって黒く見える「産毛毛穴」は、剃毛などにより産毛の断面が黒く目立っている状態です。触るとチクチクするのが特徴で、季節や年齢などに関係なく現れます。
毛穴ケアを入念に行なっていても良くならないという方は、この産毛毛穴タイプである可能性があります。

毛穴パックのタイプ

貼るタイプ

毛穴パックの中でも代表的な貼るタイプのものは、水でよく濡らしたお肌に粘着力のあるシートを貼り、乾いたら剥がすだけの手軽さが魅力です。取れた毛穴汚れが目で確認できるため爽快感があります。
しかし肌に刺激を与えるため、十分なアフターケアが重要となります。アフターケアを怠ると、広がった毛穴がより角栓を作りやすくしてしまうおそれがあるので注意しましょう。

クリームを塗って剥がすタイプ

クリーム状のパックを塗り、乾いて固まるのを待って剥がすタイプです。貼るタイプではケアできない細かな部分にフィットするところが魅力です。
コラーゲン、ヒアルロン酸などの美容成分が含まれているものもあり、角栓除去とともにハリ・ツヤ・潤いアップが同時に叶います。また、香りを楽しめるものもあります。

クリームを塗って洗い流すタイプ

クリームを塗り、しばらくしてから洗い流すタイプのものは、毛穴の汚れを吸着して、毛穴詰まりの改善に役立ちます。
「クリームを塗って剥がすタイプ」と同様に美容成分が配合されていますが、剥がす際におきる刺激が少ないので、マイルドにケアしたい時におすすめです。
ただし、クリームがお肌に残ってしまうと肌荒れを起こすことがあるため、すすぎ残しがないよう十分に洗い流しましょう。

毛穴に黒ずみができる理由

皮膚や古い角質が詰まる

ターンオーバーがうまくいかなかったり、皮脂が過剰に分泌され毛穴に古い角質が詰まってしまうと角栓になります。
また、落としきれないメイク汚れが混ざって形成されることもあります。
お手入れ不足などで毛穴がふさがれた状態が続くと、皮脂がスムーズに排出されず毛穴に詰まってしまいます。

角栓が毛穴の中で固まって酸化

毛穴の中で固まった角栓が酸素によって酸化して黒くなってきます。黒くなると目立って来ますので黒ずみとして自覚できますいわゆる「いちご鼻」と言われる状態です。
時間が経つほど黒くなるので早めのケアが大切です。

過剰なスキンケア

ベタつきが気になって1日に何度も洗顔していませんか?
洗顔やピーリングなどを頻繁に繰り返すような過剰なケアは、必要な皮脂まで落としてしまうのでかえって乾燥を招くことに。
乾燥が進むと皮脂が過剰に分泌されるうえ、角質が厚くなるので毛穴詰まりの原因になってしまいます。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や栄養不足、疲労やストレスなどで肌のターンオーバーがうまく行かないと、古い角質が残りやすく角栓を作りやすい状態に。
野菜やビタミンなど栄養バランスの取れた食事を摂り、お肌のターンオーバーが促進されるゴールデンタイムに眠りにつけるよう、生活リズムを整えましょう。

体内ホルモンの乱れ

角栓の原因となる皮脂の分泌量は、体内のホルモンバランスによって影響されます。特に男性ホルモンの分泌が活発になると、皮脂腺の機能が活性化されるため、皮脂の分泌量が増加します。
ダイエットやストレス、不規則な生活を送ってしまうと、体内の卵胞ホルモンが低下し、相対的に男性ホルモンが多くなります。そのため規則正しい生活を怠ってしまうと、角栓ができやすい体質になってしまいます。

毛穴パックをするメリット

広範囲の角栓を除去できる

毛穴パックは比較的広い範囲の角栓を取り除くのに効果的です。時間もあまりかからないので手間がなく、日常のケアに取り入れやすいのが最大の魅力と言えるでしょう。

洗顔では落ちないような角栓を剥がせる

角栓ケアには日頃の洗顔が重要ですが、残念ながら洗顔だけで角栓を完全に落としきることはできません。毛穴パックなら洗顔で落とせないガンコな角栓までも剥がすことができます。

目に見えてスッキリ

毛穴パックは詰まった角栓をキャッチして除去するため、爽快感が得られます。
目に見えて黒ずみがスッキリするため、その後のお手入れやメイクも気分が上がるでしょう。

 

毛穴パックをするデメリット

肌へのダメージが大きい

毛穴パックは正しく使えばとても有効で優秀なアイテムですが、毛穴に入り込んだ角栓を吸着させる仕組みのため、肌へのダメージが大きい特徴があります。
頻繁に使用するとかえってトラブルを招いてしまうので、アイテムごとの使い方や頻度をきちんと守って使うことが大切です。

深い毛穴の角栓まではとりにくい

角栓除去に有効な毛穴パックですが、あまりにも深い毛穴の角栓は取り除くことが困難です。角栓を深いところに詰まらせないよう、日頃の洗顔で未然に防ぐことが大切です。
帰宅後はなるべく早めにメイクや汚れを落としましょう。
余分な皮脂を分解する働きがあるといわれる酵素系の洗顔パウダーや、角質を取り除くリンゴ酸配合の洗顔料がおすすめです。

必要な角質まで剥がしてしまう

肌表面の古い角栓を取り除いてくれる毛穴パックですが、必要な皮脂まで剥がしてしまうこともあります。
必要な皮脂がなくなると乾燥して刺激に弱くなり、角質が厚くなってしまうため、かえって角栓ができやすくなってしまうことも。そのためアフターケアが重要となります。
トラブルを防ぐためにも、毛穴パック後はしっかりと保湿をして肌への影響を抑えましょう。

バリア機能を低下されるおそれも

過度な毛穴パックの使用によって必要な皮脂や角質を取りすぎてしまうと、肌のバリア機能を低下させてしまい、紫外線や摩擦などの刺激に敏感になります。
バリア機能が低下したお肌は、自分自身を守るため過剰に皮脂を出すようになり、結果的に毛穴の詰まりが悪化してしまうこともあるため、頻度を守って使用することが大切です。

毛穴パックをするときの注意点

無理に角栓を取ろうとしない

毛穴パックで取り切れない角栓を、ピンセットや爪で強く押し出すことはNGです。真皮のコラーゲン組織にダメージを与えてしまうだけでなく、雑菌が入り炎症を起こしてしまうこともあります。
洗いすぎやこすりすぎも肌に刺激を与えてしまうので、なるべく摩擦を与えないよう優しいケアを心がけましょう。

パック後はしっかり保湿する

毛穴パックのあとは乾燥しやすい状態なのでしっかりと保湿をすることが重要です。化粧水、美容液、乳液、クリームの順に、普段のスキンケアよりも丁寧に行うことがポイントです。
または保湿効果の高いオールインワンなどの基本のケアで、潤いと美容成分・油分を補うことにより、キメの乱れによる毛穴の目立ちを防ぎます。
化粧水は開いた毛穴や黒ずみに有効なビタミンC誘導体や、セラミド、コラーゲンが配合されたものがおすすめです。

パックは週1回より多い頻度では行わない

角栓が気になるあまり頻繁に毛穴パックをするのはおすすめしません。肌への負担が増えトラブルを招きやすくなってしまいます。
そのため、週1回より多い頻度では行わないようにしましょう。「毎週土曜の夜はパックの日」などとお手入れの日を決めてみてはいかがでしょうか。

肌状態をこまめにチェックする

炎症や赤みがないかなど、肌の状態をこまめにチェックして、無理に毛穴パックを使うことは避けましょう。
また、必要以上に長く放置してしまうことがないよう、商品ごとの使用方法をきちんと守って使用することも大事なポイントです。

毛穴パックおすすめアイテム3選

毛穴の黒ずみをケアするにはまずメイクや汚れをしっかり落とし、不要な角質をオフすることが大事です。
メイクに含まれる油分はホコリが付きやすく、長時間放置すると肌の上で酸化を起こし、黒ずみの原因になってしまいます。そのため、帰宅後はなるべく早くメイクや汚れを落としてあげましょう。
特別に毛穴パックを用意しなくても、洗顔料やクレンジング剤の成分をきちんと選んで使用すれば、日常で毛穴ケアが可能です。

そんな毛穴ケアにおすすめのスキンケアアイテム3選をご紹介します。
すべて自然由来成分90%以上。無添加で作られた高品質なアイテムです。

 

こく生石鹸

こく生石鹸 70g青森産のリンゴを配合した99%自然由来の洗顔石鹸。肌に溜まった古い角質をやわらかくして落とし、角質除去をサポートします。また、保湿効果の高い黒砂糖、オリーブ果実油を配合なので、つっぱることなくしっとりとした洗い上がりに。
熟練の職人がひと時も離れず炊いて練り上げる「釜炊き製法」によって作られ、年齢肌に合わせた洗浄力と保湿力の最適なバランスを実現しました。

柚子のオイルジェルクレンジング

柚子のクレンジングジェルメイク落ちに徹底的にこだわった贅沢ジェルクレンジング。柚子種子油がメイクや皮脂の汚れになじみ、毛穴詰まりのもととなる角栓もクリアにします。保水力の高いアロエベラ(※1)や石川産キュウリ果実エキスが潤いたっぷりに洗い上げ、バリア機能をサポートします。
ダブル洗顔不要のため、忙しい中でも肌に負担をかけず、もっちりとした洗い上がりに。

※1 アロエベラ葉水

海の泥パック

海の泥パック沖縄の海底で数百万年かけて堆積した海泥「クチャ(※2)」に着目した泥パック。髪の毛の16分の1ほどまで細かくなったクチャは吸着力と洗浄力に優れ、ミネラルも豊富に含むのが特徴。
たった5分の簡単パックで、シミ・くすみの元となるメラニンを含む古い角質を絡めとり、明るく透明感のある肌になり、乾燥による紫外線ダメージケアまで実現します。
週1〜2回洗顔の代わりに使用することで肌をやわらかくして古い角質を取りやすくします。

※2  海シルト

正しい毛穴ケアで黒ずみ対策を

毛穴の角栓、黒ずみに有効な毛穴パックについてご紹介してきました。自己流ケアではかえって悪化やトラブルを招いてしまうことをおわかりいただけたでしょうか。毛穴パックは使用頻度や使用方法を適切にきちんと守ることが大切なポイントです。

また、普段のお手入れでも角栓や黒ずみを防ぐことができますので、この機会に日頃のお手入れを見直してみてはいかがでしょうか。そろそろマスクをはずす機会も増えてきそうですね。正しい毛穴ケアで、黒ずみのない透明感のあるお肌を手に入れましょう。