【医師監修】保湿するとにニキビができる原因は?正しいスキンケア方法も
毎日きちんとスキンケアしていたつもりでも、突然ポツンと現れるニキビ。ニキビは皮脂の過剰な分泌や、毛穴に詰まりが原因と言われていますが、乾燥肌の場合は保湿したらニキビができやすくなってしまったという話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ニキビを防ぐには正しいスキンケアを行うことが重要です。そこで今回は、肌質別のスキンケアポイントについて、スキンケアのNG行為、スキンケアアイテムの選び方について解説します。さらに、ニキビに悩む人におすすめのアイテムも紹介していきます。
乾燥肌は保湿するとニキビができるの?
思春期にみられる皮脂分泌の過剰による毛穴詰まりが主な原因と言われていますが、大人になって現れるニキビは不規則な食生活や寝不足、ストレスやホルモンバランスによって、肌のターンオーバーが乱れることでできると言われています。さらに、間違ったスキンケアによって肌の乾燥が進み、慌てて油分の多いケアアイテムを使ったことでニキビになってしまう人も。乾燥肌の場合でも、油分だけでなく水分もたっぷり補給することが重要になってきます。
ニキビを防ぐ正しいスキンケアの方法
ニキビを防ぐために行っていたスキンケアが正しくなかった場合、スキンケア自体もニキビの原因になってしまうことも。では、ニキビを防ぐためのスキンケアは、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。正しいスキンケアの方法を紹介します。
洗いすぎに注意する
皮脂がニキビの原因だからといって、必要以上に皮脂をとりすぎると肌のバリア機能が低下します。肌の表面のべたつきがきになり、洗顔を繰り返すと水分と油分のバランスが崩れ、かえって皮脂の分泌を促してしまうことになりかねません。また、洗顔の際にゴシゴシ洗う、洗浄力の高すぎる洗顔料を使うこともニキビの原因となります。洗顔は朝と晩の1日2回程度、自分の肌質にあった洗顔料を使って優しく洗いましょう。また、熱いお湯での洗顔は皮脂のとりすぎに繋がるので、洗顔する場合はぬるめのお湯か常温の水で行うようにしましょう。
洗顔後はすぐに保湿
洗顔後は肌の表面の皮脂が減ってデリケートな状態です。水分が蒸発しやすい状態でもあるので、そのままにしておくと肌の内部から乾燥してしまうことに。洗顔をした後はなるべく早いタイミングでスキンケアをしましょう。ニキビを防ぐために化粧水だけでケアしたり、保湿成分の入っていない軽めのケアのみにしてしまうと乾燥が進み、余分な皮脂を分泌させてしまうことにつながります。化粧水だけで終わらせずに、乳液やクリームなどで水分蒸発をしっかりと防ぎましょう。
スキンケアは適量を使う
スキンケアアイテムは、成分や性質によって最適な使用量が決まっています。保湿成分の高いアイテムだからと言って、つける量が少ないと乾燥してしまいます。せっかく肌にあったアイテムを使っても美容成分が肌に十分届かないことで効果が半減してしまうこともあるので、最適な使用量を守って毎日のケアをしましょう。
肌に触れるものを清潔に
枕カバーやタオル、メイク道具の汚れもニキビの原因につながります。特にメイクで使ったスポンジやパフには皮脂がついており、細菌などが繁殖しやすい状態です。使ったスポンジやパフは、最低でも3日~4日に一度汚れを落としておきましょう。
【肌質別】スキンケアのポイント
一人ひとり性格が違うように、肌質も人それぞれ違います。自分の肌質にあったスキンケアをしないと返って肌には逆効果なんてことにもなりかねません。
まずは自分の肌質を知り、肌質に合ったスキンケアのアイテムを選ぶ、お手入れ方法を行うことが肝心です。ここでは、肌質別に行うスキンケアのポイントを解説します。
混合肌
混合肌とは、肌の表面に脂っぽさを感じる部分と乾燥を感じる部分が混在している肌のことを言います。良くあるのが、鼻の周りやおでこはべたつくのに、頬は乾燥しているというタイプです。混合肌の場合は、どちらかだけに合ったスキンケアアイテムで均一にお手入れするのではなく、パーツや肌の状態に合わせてケアアイテムを複数使用して水分と油分を調整しましょう。
オイリー肌
オイリー肌とは、皮脂が過剰に分泌しているだけでなく水分量も多い肌のことを言います。皮脂量が多いためテカテカした見た目になったり、べたつきを感じることも。メイクが崩れやすい、毛穴が目立つという悩みをもつ人の多い肌質です。
スキンケアの基本としては、洗顔料をしっかりと泡立てて優しく汚れを落とすこと。べたつきを気にして保湿をしっかりしないと、さらに皮脂が分泌されべたつくことに。化粧水で水分を補ったあとは乳液などで水分が逃げるのを防ぎましょう。
乾燥肌
皮脂量も水分量も少なく、触ると乾燥を感じる肌のこと。しっかり保湿をしても肌に水分をとどめておく力が弱いため、すぐに乾燥してしまう人も。肌の状態が季節や環境に左右されやすいことも特徴です。乾燥肌だからと言って、油分の強いオイルクレンジングやスキンケアアイテムはおすすめできません。オイルタイプのクレンジングは洗浄力が高いため、乾燥肌の人にはおすすめできません。ミルクタイプなどを使い優しく洗い流したあと、水分と油分をしっかり行いましょう。
敏感肌
敏感肌は肌のバリア機能が低く、外部からの刺激に弱い肌質のことです。アトピー性皮膚炎などアレルギー体質の人もこの肌質に入ります。敏感肌の場合、肌に合わないスキンケアアイテムを使ってしまうことも肌トラブルに繋がってしまいます。香料が入っていない・無着色・低刺激性のものや、敏感肌専用のアイテムを使って丁寧にスキンケアを行いましょう。
普通肌
水分と皮脂のバランスがとれた健康的な状態の肌のことを言います。キメも整っているので、外部からの刺激も受けにくい理想の肌と言えます。理想的な状態と言えども、肌の良い状態を長く保つためにはお手入れが重要です。汚れをしっかりと洗顔し、化粧水・乳液などで十分に保湿しましょう。
スキンケアのNG行為は?
保湿ケアをする際のNG行為について見ていきましょう。正しいやり方を理解することで、スキンケアの効果もアップします。今行っているやり方が間違っていないかチェックしてみてください。
油分の与えすぎ
乾燥肌が気になったり、スキンケアは保湿が重要という情報に固執しすぎて、乳液の後にオイルもクリームを使うとニキビの原因になります。肌の水分を蒸発させないためにも保湿効果の高いアイテムは重要ですが、何種類も使うことは肌への負担に繋がります。
また、複数アイテムを使う際に肌に触ることで摩擦が起きて刺激になってしまうこともあります。保湿アイテムはその時の肌のコンディションや足りないものを判断して、必要なものを使いましょう。
アイテムごとの間隔を空けない
化粧水を付けたあと水分の蒸発を気にしてすぐに乳液やクリームをつけてしまうと、油分と水分混ざってしまい水分は肌の奥に届かないことも。化粧水を付けたあとは、温かい手のひらでプレスするなどじっくり染み込ませたあと、乳液やクリームを馴染ませてください。ただし、時間の置き過ぎると化粧水の水分が蒸発してしまうので、水分が馴染んでいるのを確認したら乳液やクリームをつけましょう。
保湿アイテムは必ず使う
乳液やクリームを使うとべたつく、ニキビが気になると言って化粧水だけでスキンケアを終わらせてしまう人もいるかもしれませんが、健康な肌を保つには水分と油分の両方が必要です。肌の表面に脂っぽさを感じても、内側は乾いている場合もあります。化粧水で水分を補給したら、必ず乳液やクリームで蓋をしましょう。どうしてもべたつきが気になる人は、さっぱりタイプの乳液やクリームがおすすめです。
スキンケアアイテムの選び方
ニキビ予防向けのアイテムと言っても種類が豊富でどれを選べな良いのかわからないという方も多いと思います。ニキビを予防しつつ、しっかりと保湿を行い健康な肌に近づくアイテムの選び方を紹介していきます。
ニキビを刺激しないものを選ぶ
化粧水や乳液などの基礎化粧品の中にも、ニキビを刺激してしまう成分が入っているものもあります。ニキビを刺激する油脂系オイルやグリセリン避け、ノンコメドジェニック処方と記載されたスキンケアアイテムを選びましょう。
ノンコメドジェニック処方とは、皮脂や角質が毛穴に詰まりにくくするスキンケアアイテムのことを言います。ただし、ノンコメドジェニック処方の中にもオイルが使われていないと言うわけではないので、必ず成分を確認してから使用してください。
ニキビに有効は成分が入っているものを選ぶ
「薬用化粧品」という言葉を聞いたことはありませんか?普段使っている化粧品は入っている成分から「一般化粧品」と「薬用化粧品」の大きく2つに分けられています。
赤く炎症しているニキビには抗炎症作用のあるグリチルリチン酸やアラントイン、ビタミンE誘導体が配合されたものがおすすめです。
ここまでの内容の監修者:みずほクリニック 院長 小松 磨史(こまつ きよし)先生
日本形成外科学会・認定専門医、日本美容外科学会・正会員、医学博士。札幌医科大学・大学院卒業。米国フロリダ・モフィット国立癌センター勤務(ポストドクトラル・フェロー)後、札幌医科大学・形成外科 助教、北海道砂川市立病院・形成外科 医長、大塚美容形成外科入職(大塚院・金沢院・名古屋院など)を経て、2014年みずほクリニック開院。形成外科・美容形成外科での豊富なオペ実績とあわせ、レーザー治療や注入術へ対する独自理論を追求し、患者様の理想とする姿を目指し的確でスピーディな結果を出すことに意欲を注ぐ。
みずほクリニック:https://mizuhoclinic.jp/
Coyoriおすすめのニキビに悩む人におすすめのアイテム
ニキビに悩む人は自分に合ったスキンケアアイテムを使うことが重要です。ニキビケアにおすすめのスキンケアアイテムを紹介します。
こく生石鹸 70g
生クリームのようなきめ細かい泡で余分な皮脂と汚れをだけを洗い流せる洗顔石鹸です。古くなった角質を柔らかくする自然由来の成分が肌に負担をかけることなく角質を除去するだけでなく、保湿成分も溶け込んでいるのでしっとりした洗い心地で、洗った後の肌が突っ張ることもありません。
柚子のオイルジェルクレンジング 100g
忙しい大人女子におすすめのW洗顔いらずのクレンジングです。植物オイルが配合されたジェルタイプでメイクや皮脂に良くなじみ、肌に負担をかけずにしっかり汚れが落とせます。さらに配合された美容成分が肌を柔らかくほぐし、スキンケアの浸透をサポート。天然精油の柚子の香りで洗いながら心もリラックスできます。
ミネラル保湿液白-風花- 75mL
特に春夏の紫外線や冷房などで乾燥を感じやすい人におすすめのミネラル保湿液です。さらっとした使い心地なのに、一度でしっりと肌に浸透。ミネラル豊富な美肌の湯「玉造温泉」の温泉水を50%以上配合しており、肌を内側から柔らかくほぐします。別売りの専用ミストポンプを使えば、肌のほてりや乾燥を感じたらすぐにケアすることができます。
正しいスキンケアでニキビのできない肌へ
ニキビができる原因、正しいスキンケア方法について紹介しました。自分の肌質にあったスキンケアアイテムを使うことでニキビは防ぐことができます。しっかりと保湿をしてみずみずしくトラブルの無い健康的な素肌を手に入れましょう。