クレンジングと洗顔の違いとは?ダブル洗顔って本当に必要?ポイントや注意点も解説

美容の基本 2022.07.13
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毎日何となく行っている「クレンジング」と「洗顔」。皆様はクレンジングと洗顔の違いについてしっかりと理解していますか?なぜクレンジングと洗顔の「ダブル洗顔」は必要なのでしょうか。前半はそんなダブル洗顔の必要性と重要性について、後半はクレンジングと洗顔を効果的に行うための正しい使用方法や注意点について説明していきます。クレンジングと洗顔は健康なお肌を保つための基礎となる需要な部分です。この機会にもう一度ご自身のクレンジングと洗顔について見直してみましょう。

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クレンジングと洗顔の具体的な違いとは?

クレンジングと洗顔はどちらもお肌についた汚れを落とすものというイメージは皆さんお持ちだとおもいますが、じつはそれぞれ専門とする汚れの種類に違いがあります。クレンジングはメイクや毛穴につまった角栓、黒ずみなど油性の汚れを専門として落としています。洗顔は汗や皮脂、古い角質、ほこりなどの水溶性の汚れを専門に落としています。このように汚れを落とすという同じような役割の両者の違いは、対象とする汚れの違いにあります。

ダブル洗顔は必要?重要性とは

うるおいとハリのあるお肌を保つために清潔なお肌は欠かせません。汚れをしっかり落とすのにダブル洗顔はとても大切です。その重要性について見ていきましょう。

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理由①得意とする汚れが違う

先ほども述べましたが、クレンジングと洗顔では対象とする汚れの性質が違うので、どちらか一方だけだと汚れが完全に落ち切る可能性が低くなってしまいます。そうすると、残った汚れがニキビやお肌の乾燥、毛穴の黒ずみなど肌トラブルの原因となってしまうので、お肌を清潔に保つためにダブル洗顔は行う必要があります。

理由②残った汚れを落とす

一度ですべての汚れを落とすことはなかなか難しく、クレンジング自体も油分が多いために、水洗いでは十分に落としきれないことがあります。そのため、洗顔料でもう一度洗うことで、ほこりや皮脂などの水溶性の汚れとともに、落としきれなかったクレンジング剤や油性の汚れを洗い流し、お肌をよりきれいにすることができます。

ダブル洗顔を行うメリット・デメリット

性質の違う汚れを落とすのにダブル洗顔は必要ですが、お肌にとってマイナスな面もあります。ダブル洗顔を行うメリットとデメリット、それぞれ見ていきましょう。

メリット①汚れがきれいに落ちる

ダブル洗顔の一番のメリットはやはりこれまでもお伝えしているように、性質のちがう2種類の汚れをそれぞれがきれいに落とすことができることです。古い角質やメイク汚れが残ってしまうと、毛穴の黒ずみやニキビなど、肌トラブルの原因となってしまいます。汚れをしっかり落とすことはスキンケアの基本となるので、とても大切な役割です。

メリット②スキンケアアイテムが奥まで浸透する

毛穴がきれいな状態で化粧水や乳液などのスキンケアを行うことで、お肌の深いところまで美容成分が浸透し、効果をしっかり発揮してくれます。クレンジングか洗顔のどちらか一方しか行わず汚れが残った状態だと、汚れが邪魔をして美容成分を表面で止めてしまいます。美容液やクリームなどしっかりケアしているのに効果をあまり感じないという方は残った汚れが原因かもしれません。

デメリット①摩擦による刺激

2回連続で洗うことになるので摩擦によってお肌のバリア機能が傷ついてしまう可能性があります。傷ついてしまうとそのすき間から皮膚内部に刺激物が侵入してきたり、内側から水分が蒸発してしまうので、乾燥肌や敏感肌などを引き起こす原因になってしまいます。

デメリット②必要な水分や油分まで洗い流してしまう

汚れをしっかり落としてくれるダブル洗顔ですが、一緒に必要な水分や油分を落としてしまう可能性があります。そうするとお肌が乾燥しやすくなるうえ、お肌を守るバリア機能がはたらき、皮脂が過剰分泌されてしまう悪循環に陥ってしまいます。

ダブル洗顔不要のクレンジングは本当に効果があるの?

ダブル洗顔は美肌維持に欠かせないとこれまで述べてきましたが、1回で油性と水性両方の汚れが落ちてくれれば手間が省けていいことですよね。最近はダブル洗顔不要のクレンジングも各ブランドからさまざま発売されています。ただ本当に一回でちゃんと汚れが落ちるのか不安に思って使うのをためらっているという方も多いと思います。確かに濃いめのメイクだと一度では落ちない可能性もありますが、油性も水性もほこりも得意とする成分が配合されているので、通常のメイクや汚れであれば問題なく落としてくれます。1回洗浄なので、お肌への負担も少なく、時短にもなるので疲れて帰ってきた日には強い味方になります。

クレンジングと洗顔の正しい使用方法5STEP

毎日のクレンジングや洗顔も、正しい使用方法で行わないとお肌に負担をかけてしまうこともあり、せっかくのスキンケア効果も薄れてしまいます。ここではお肌にやさしいクレンジングと洗顔の正しい使用方法⑤STEPをご紹介していきます。

ステップ①濃いアイメイクは先に落とす

濃いアイメイクの日は、先にポイントリムーバーで落とすようにしましょう。クレンジングで一度に落とそうとすると、目のまわりを強い力で擦ってしまう可能性があります。他の部分にくらべて目のまわりの皮膚は非常に薄いのでとてもデリケートです。負担をかけないよう濃いアイメイクは先に落とすようにしましょう。

ステップ②いつでも適量を

「ナチュラルメイクの日は少なめで」なんて方もおられるかもしれませんが、メイクの量に限らず、使う際はパッケージなどに記載されている使用量を守るようにしましょう。
使用量が少ないと馴染ませるときの力が強くなりすぎて、お肌に負担をかけてしまう可能性があります。また、クレンジングや洗顔料は適量のときに効果を最大限発揮するように作られていますので、少ないと汚れを落とす力が弱まってしまいます。使用する際は、適量を心がけましょう。

ステップ③人肌程度に温める

適量を手のひらに出したらそのまま少し温めましょう。冬場は特に寒さでクレンジングや洗顔料が固まっていることがあります。そうすると伸ばしにくくなるうえ、力が入りお肌に負担をかけてしまいます。スムーズに行うためにも、手のひらの上で人肌程度に温めてからクレンジングするようにしましょう。

ステップ④ダブル洗顔不要のクレンジングでダブル洗顔しない

ダブル洗顔不要のクレンジングを使用した日はダブル洗顔しないようにしましょう。ダブル洗顔不要のクレンジングは、1回で性質の違う2種類の汚れを落とすように作られています。
そこでさらに洗顔を重ねてしまうと、かえってお肌に負担をかけてしまったり、必要な水分や油分まで落としてしまう可能性があります。ご使用前にしっかり確認しましょう。

ステップ⑤肌質、メイクの濃さなどで使い分ける

ダブル洗顔不要のクレンジングと、クレンジング+洗顔のダブル洗顔、どちらもメリット、デメリットの両面はあります。お肌の弱くてあまり負担をかけたくない方や、素早くすませたいときなどは、1回ですむダブル洗顔不要のクレンジングにしたり、脂性肌の方や濃いメイクの日はダブル洗顔にしたりと、ご自身の肌質や状況に合わせて上手に使い分けていきましょう。

クレンジングと洗顔使用のポイントと注意点とは?

クレンジングや洗顔を行う際のポイントや注意点をご紹介していきます。クレンジングと洗顔はスキンケアのベースとなるので、そこを間違えてしまうとその後のケアに大きな影響を与えます。いろいろと大変かもしれませんが、しっかりおさえていきましょう。

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すすぐお湯の温度

洗い流す際のお湯の温度にも注意が必要です。お湯の温度が高すぎると必要以上の水分や油分まで洗い流してしまい、乾燥肌の原因となってしまいます。すすぐ適温としては、少しぬるめに感じる30℃~32℃ぐらいと言われています。また、シャワーで直接落とすのも水圧が刺激となってお肌の負担となってしまうので、両手ですくってすすぐようにしましょう。

やさしく洗う

お肌への刺激は肌トラブルの原因になります。汚れをがんばって落とそうと強い力でゴシゴシはNGです。クレンジングは指の腹を使って汚れを浮かせるイメージでなでるように、洗顔はたっぷり泡立ててお肌のうえを転がすように洗いましょう。これで汚れは十分に落とせます。「できるだけやさしくなでるように」を心がけましょう。

洗顔後は素早くケア

洗顔後のお肌は乾燥しやすい状態になっています。クレンジングや洗顔でお肌のうるおいを守る皮脂膜が一緒に流されてしまうので、そのまま放っておくとどんどん水分が失われていってしまいます。そのため、洗顔後はすぐに化粧水で水分を補給し、乳液やクリームなどでフタをして保湿ケアしてあげましょう。

おすすめのクレンジング・洗顔商品2選

最後におすすめのクレンジング・洗顔アイテムをご紹介していきます。どれもお肌にやさしく、汚れもしっかり落としてくれるアイテムになっていますので、ぜひお試しください。

柚子のオイルジェルクレンジング 100g

ダブル洗顔不要のクレンジング。ユズ種油油、キュウリ果実エキス、アロエベラ葉水など厳選された植物エキス配合のクレンジング。ジェルタイプのもっちりとしたテクスチャーがメイクや皮脂汚れに馴染んでどちらの汚れもしっかり落としてくれます。

こく生石鹸 70g

こく生石鹸 70g
泡立ちのよい生クリームのようなきめ細かい泡で、毛穴の奥までしっかり汚れを落とします。不要な汚れは落とすけど必要な皮脂やうるおいは落とさない、こだわった職人の技がつまっています。保湿効果の高い黒砂糖やオリーブオイルを配合。洗った後もしっとり。

正しいクレンジングや洗顔で潤いあるお肌に

スキンケアの基礎となるクレンジングと洗顔。明確な違いがわからなかったという方も、それぞれが違う役割を担っている、どちらも美肌を保つのに欠かせない要素であることがご理解いただけたと思います。使用方法や使うときの注意点など、いろいろと細かい部分もありましたが、丁寧にケアしていくことで効果はきっとお肌にあらわれてきます。
その日の汚れはその日のうちにきれいさっぱり洗い流して、うるおいあるきれいなお肌を目指していきましょう。

監修者:株式会社ピュアラボーテ代表取締役 白崎順子さん

不調に悩む女性のための健康美容エステティシャン。肌を育てる肌育をコンセプトとしたエステサロンを経営。お肌のプロを育成する皮膚理論を徹底解説するエステスクール主催。陰陽五行・臓活エステスクール理事。著書に「カリスマエステティシャンが教える優しい臓活(セルバ出版)」、「エステティシャンが教える 幸せの見つけ方(ギャラクシーブックス)」がある。

株式会社ピュアラボーテ:https://beauty-vavitte.com/