角栓が飛び出ているときの対処法とは?原因からケアの方法まで徹底解説

美容の基本 2022.11.17
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お肌の黒ずみやいちご鼻など、角栓に悩んでいる方は多くいます。つい無理やり取りたくなる角栓ですが、まちがった対処法で処理してしまうと、さらに悪化させてしまう可能性もあります。角栓のないきれいな毛穴を手に入れるためにはどうしたらよいのでしょうか。この記事では、角栓のできる原因から、正しい洗顔のやり方、洗顔後のスキンケア方法など、さまざまな角栓の除去、予防方法ついて紹介していきます。

 

飛び出ている角栓、抜いてもいいの?

洗顔後、毛穴から白いポツポツが飛び出ているのを鏡で見つけて、びっくりした経験ありませんか?これは、毛穴につまっていた角栓が洗顔をしたことで水分を吸収し、白くふやけたものです。さらに水分を吸ったことで膨張し、毛穴から飛び出ているように見えている状態です。洗顔でキレイにしたばかりなのにショックですよね。

取ってくださいと言っているように飛び出ている角栓ですが、無理やりに取ってしまうと、お肌を傷つけたり、毛穴をさらに広げてしまう恐れがあります。角栓を取り除くには、日々の適切なケアが重要になります。どういったスキンケアをしていけばよいのか、これから詳しく見ていきしょう。

そもそも角栓とは?原因はなに?

そもそも角栓とは何でできていて、なぜできるのでしょうか。角栓の正体は、過剰に分泌された皮脂と古い角質、メイク汚れなどが混ざり合って毛穴に詰まったものです。約7割を角質(たんぱく質)、3割が皮脂で構成されています。できてしまう原因はいくつかあります。本来皮膚というものは、若い人で約28日間という周期で古い角質から新しい角質へと入れ替わります。このサイクルを「ターンオーバー」と言います。

このターンオーバーのサイクルが、生活習慣の乱れや乾燥、紫外線などによって早まってしまうことがあり、そうすると角質の入れ替わりが上手くいかずに古い角質が毛穴にとどまってしまいます。さらに、落としきれなかったメイクや顔についた汚れ、ストレスや生活習慣の乱れなどから過剰に分泌された皮脂が、スムーズに排出されず毛穴にたまっていきます。この汚れと皮脂が混じりまって角栓となってしまうのです。鼻のあたりに角栓が目立つのは、皮脂の分泌がほかの部分にくらべて多いので、角栓ができやすいということです。

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角栓を放っておくと様々なトラブルの原因になります

角栓を放っておくことは「黒ずみ毛穴になる。」「毛穴が開いてしまう。」「細菌が繁殖し、ニキビや吹き出物ができる」など様々なトラブルの原因になります。

角栓は正しい洗顔をするのが大事

角栓ケアで大切なことは、角栓の元となる汚れをしっかり落とすことです。朝と夜の1日2回、正しい洗顔で角栓を除去、予防していきましょう。

たっぷりの泡で洗う

お肌へ刺激を与えないように、洗顔はたっぷりの泡で洗いましょう。泡立てることで汚れを吸いつける吸引力が強くなります。洗顔ネットなど、アイテムを活用するのもおすすめです。ぬるま湯で両手いっぱいぐらいになるまで頑張って泡立てましょう。

鼻まわり、Tゾーンから洗いはじめる

しっかり泡立ったら、皮脂が出やすく、汚れもたまりやすい鼻まわり、Tゾーンから洗っていきましょう。泡を転がすような感じで広げていきます。小鼻脇など細かいところも指先を使ってしっかり馴染ませていきましょう。

ゴシゴシ強い力をかけないでやさしく洗う

角栓を落としたい一心でつい強い力でゴシゴシと洗いたくなりますが、お肌に刺激を与えてしまい、逆に角栓ができやすい肌状態になってしまいます。たくさんの泡でやさしく洗ってあげましょう。すすぎは、30℃~32℃ぐらいの少しぬるめのお湯を使用しましょう。温度が高いと、必要以上の水分や油分までも一緒に洗い流してしまいます。また、シャワーの水圧も刺激となりますので、両手でお湯をすくってすすぐようにしましょう。

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角栓の予防には洗顔後のスキンケアも大事

洗顔後のスキンケアもしっかりとやっていきましょう。洗顔後のお肌は潤っているように感じますが、乾燥から守ってくれる皮脂膜も流されているので、とても乾燥しやすい状態になっています。時間を空けずに保湿してあげましょう。ケアの仕方としては、基本的なものとして、まずは化粧水で足りない水分を補給してあげてください。そのあと、乳液やクリームで膜を作り、水分の蒸発を防ぎます。美容液をお使いの方は、化粧水と乳液の間に塗っていきましょう。ただ、アイテムによっては順番が変わることもあるので、パッケージ等で確認するようしましょう。しっかり保湿することで、皮脂の過剰分泌を抑えられ、角栓の予防につながります。

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飛び出ている角栓におすすめのケアとは?

飛び出した角栓を取り除くのにおすすめのケアをいくつか紹介していきます。いろいろな種類のケア方法がありますので、たくさん試してご自身にあったケア方法を見つけてください。

オイルでマッサージ

洗顔後にオリーブオイルでマッサージをすると、血行促進にもつながって角栓が取りやすくなります。オイルを適量手のひらに出して、くるくると円を描きながらやさしくマッサージしましょう。細かい部分は、綿棒にオイルを染み込ませてマッサージすると取れます。
オイルが少ないと摩擦によりお肌に刺激を与えてしまうので、多めにつけてマッサージしましょう。浮き出てきた角栓とオイルを拭き取り、あとは通常の流れでスキンケアを行ってください。

ホットタオルで毛穴を広げる

洗顔前にホットタオルでお肌を温めると毛穴が広がり、効果的に角栓を落とすことができます。45度くらいの温度のお湯にタオルを浸します。お湯が垂れない程度に絞り、体温より少し高めぐらいまで冷ましたあと顔にのせましょう。
3分ほどあてて、温もりと毛穴の開きを感じたら外して、洗顔を行っていきましょう。ホットタオルは電子レンジでも作れます。
タオルを水やお湯に浸して絞り、丸めて500~600Wの電子レンジで加熱(30秒から1分程度)します。

クレイパックを使う

クレイパックとは、海の底などで作られる天然泥成分が配合されたパック、いわゆる「泥パック」のことを言います。ミネラルを多く含み、高い美容効果が期待できるアイテムです。さらに、お肌に密着して毛穴の汚れや古い角質、不要な皮脂を取り除く働きもあり、角栓の除去、予防に効果を発揮してくれます。種類がいくつかあり、乾燥が気になる方は保湿力に優れている「ガスール」、角栓などの毛穴汚れが気になるという方は吸着力に優れている「クチャ」がおすすめです。

週に1回程度スペシャルケアをするのもおすすめ

少しお肌に強めなケアアイテムも、週1回程度上手に取り入れることで、角栓の除去、予防対策に大変役立ちます。おすすめのスペシャルケアをいくつか紹介してきます。

角栓パック

はがすタイプの毛穴パックは、1回で多くの角栓を除去することができます。しかし、パック後は毛穴が開いてしまうので、冷やした化粧水などで毛穴を引き締め、クリームで整えてあげましょう。ただ、お肌への負担が大きいので、毎日の使用は避けて、お肌の状態が良いときに使うようにしましょう。

酵素洗顔

酵素洗顔とは、角栓の成分であるタンパク質や皮脂を酵素の力で分解してきれいにする洗顔方法です。普段の洗顔では落としきれない毛穴の奥の汚れまでしっかり落としてくれます。
しかし、強い洗浄力なので、使用頻度が多いと刺激となりお肌の乾燥を招いてしまいます。
週1~2回程度を目安に始めていきましょう。継続的に取り入れていくことで、毛穴にたまる汚れを抑えることができるので、角栓ができにくいお肌になります。

シートマスク・パック

お肌にたっぷりのうるおいを与え、やわらかくすることで角栓を取り出しやすくします。デイリーで使えるシートマスクやパックもありますが、頻度が多いと逆に角栓が取りづらくなってしまいます。角栓が気になるときは、適度な間隔をあけてスペシャルケアとして使うようにしましょう。

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角栓の対策には食事や生活習慣も心がけましょう

角栓対策として、毎日の食事や睡眠などの生活習慣も大切です。バランスの良い食事で多くの栄養素を取り入れていきましょう。皮脂の分泌を整える効果のある「ビタミンB2」「ビタミンB6」。卵、乳製品、レバー、カツオなどに多く含まれます。

お肌の乾燥を防ぐ役割がある「ビタミンA」。ウナギや緑黄色野菜などに多く含まれます。逆に、糖質、脂質を含むご飯や麺、揚げ物は、皮脂の過剰分泌につながってしまうので取りすぎには注意しましょう。

睡眠もお肌の健康を維持するのにとても大切です。人は睡眠中に肌の調子を整える「成長ホルモン」を分泌します。成長ホルモンは深いノンレム睡眠をきっかけに分泌されるので、睡眠が浅かったり足りていないと、成長ホルモンの分泌が低下してしまいます。それにより、お肌のダメージが修復されないままの状態になり、乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こしてしまいます。体の中からもしっかりケアしていきましょう。

こんな角栓ケアはNG!

飛び出ているとつい取りたくなる角栓。ほかにも角栓ケアのNG行動がいくつかあります。
角栓に悩んでいる方は、日頃のスキンケアがあてはまらないかくらべてみましょう。

角栓を無理やり押し出す

角栓を指やピンセットで無理に押し出してしまうと、お肌を傷つけてしまいます。その傷から雑菌などが入り、肌トラブルにつながってしまうことがあります。また、無理な力で押し出すことで毛穴が開いてしまい、そこに再び皮脂や汚れがたまって角栓ができてしまいます。強引に取り除くのではなく、適切に除去していきましょう。

クレンジングしながらマッサージ

クレンジングしながらのマッサージはお肌に負担がかかるのでやめましょう。汚れがとけたクレンジング剤でマッサージをしてしまうと、お肌に汚れがすり込まれてしまい、毛穴の奥まで汚れが入ってしまいます。さらに、汚れたクレンジング剤の摩擦でお肌に刺激を与えてしまったり、長時間のマッサージで必要な皮脂を落としてしまったりする可能性もあります。

過度な洗顔

必要以上の洗顔もお肌にはよくありません。摩擦による刺激と、洗いすぎによる必要以上の皮脂や水分の除去により、お肌を乾燥させる原因になってしまいます。汚れがひどい場合以外は基本、朝と夜の一日2回ですませましょう。

 

角栓ケアにおすすめなスキンケアアイテム

角栓をためないためには、不要な角質をオフするパックがおすすめです。とはいえ手間がかかるとなかなか続きませんよね”洗顔機能を兼ね備えているので洗顔の代わりに使うだけ!”いつものお手入れのステップを増やすことなく取り入れられる商品をご紹介します。

海の泥パック

coyori泥パック沖縄の貴重な海泥「クチャ(※1)」が使われている「泥パック」は、数百万年かけ海底に堆積して細かくなったクチャが、角栓の元となる古い角質をやさしく絡めとります。さらに植物性ヒアルロン酸と呼ばれる「アロエベラ(※2)」や美肌の湯として有名な「玉造温泉水」でお肌に潤いを与えます。塗布して5分パックした後、水で洗い流すだけの簡単さも嬉しいポイント!洗顔がわりにお使いいただけます。

※1海シルト  ※2アロエベラ葉水

 

適切な角栓ケアできれいな肌を

今角栓対策を紹介してきました。浮いていきた角栓を適切に取り除けば、その後の黒ずみやいちご鼻などの肌トラブルを未然に防ぐことができます。取りたい気持ちを我慢して適切にケアしていきましょう。
まずは、お肌を清潔に保つことが基本になります。日々のスキンケアと健康的な生活習慣、時々のスペシャルケアで、黒ずみのないすっきりとした毛穴を目指していきましょう。