黒ずみができる原因と部位別対処法を解説!

美容の基本 2022.02.01
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顔、ひじ、ひざ、脇など、全身のいろいろな部位に表れる黒ずみ。「どうにかしたいけど、どうケアしていいのかわからない」という方のために、今回は肌の黒ずみについて紹介します。黒ずみができる原因や種類、部位別の予防法や対処法などを解説。さらに黒ずみ対策にオススメのアイテムも紹介します。

黒ずみとは

お肌の一部が黒っぽくなってしまう黒ずみ。毎日洗顔や肌ケアしているのになかなか消えてくれないという声もよく聞きます。そんな肌の天敵「黒ずみ」とはいったいどんなものなのでしょうか。どうしてざらざらした黒い肌になってしまうのでしょうか。

黒ずみチェックリスト

日常生活の中で黒ずみの原因となる行動には、以下のようなものがあります。

・紫外線対策をしない
・ファンデーションを厚く塗りすぎる
・メイクを落とさずに寝てしまう
・頬や鼻の角栓を放置する
・角栓を爪などで無理に押し出す
・間違ったスキンケアをしている
・合わない化粧品を使い続ける
・お風呂で体をゴシゴシ洗う
・洗顔後タオルで肌を擦る
・カミソリを使ってムダ毛の処理をする
・サイズの合わない下着をつける
・虫刺されなどを搔いてしまう

黒ずみの原因

まずは黒く見える黒ずみの原因から見ていきましょう。黒ずみがる原因は大きく分けて3つに分けることができます。自分の黒ずみはどの原因によるものなのかチェックしてみてください。

色素沈着

1つ目の原因は、色素沈着による黒ずみです。肌は外部のさまざまな刺激から肌を守ろうとしてメラニン色素を生成します。皮膚は約28日間という周期で古い角質から新しい角質に生まれ変わります。このサイクルを「ターンオーバー」といいます。この肌のターンオーバーによって古いメラニン色素は皮膚の外に排出されるのですが、不規則な生活などでターンオーバーのサイクルが乱れると、古いメラニン色素が排出されず皮膚に残ってしまいます。残ったメラニン色素が沈着すると黒ずみになってしまいます。

自己処理

2つ目の原因は、無理な力による自己処理による黒ずみです。脇などの黒ずみの原因として多く見られるもので、カミソリや毛抜きなどで乱暴にムダ毛処理を行ってしまうと、埋没毛や剃り残しが発生し、その部分が黒ずんで見えてしまいます。毛が皮膚の中に埋まってしまう埋没毛は、自然となくなる場合可能性もありますが、途中過程で炎症や色素沈着を起こし、さらに黒ずみを発生させることもあります。

毛穴汚れ

3つ目の原因は毛穴の汚れによる黒ずみです。鼻やTゾーン、ほおなどに見られる黒ずみの原因の多くが、毛穴汚れによるものです。通常はターンオーバーによって古い角質や皮脂は肌の外に排出されます。しかし、ターンオーバーが乱れることで角質や皮脂が肌の外に排出されず残ってしまうことがあります。残った角質や皮脂は、汚れなどと混じり合って硬い角栓となり毛穴に詰まっていきます。詰まった角栓に埃や汚れが付着したり、酸化したりすることで毛穴の黒ずみが発生します。

黒ずみの仕組み

ここでは黒ずみの仕組みについて見ていきましょう。黒ずみの原因は大きく3つに分けられましたが、最終的に皮膚が黒く見えてしまうのは、ほとんどの場合、色素沈着によるものです。皮膚が黒や茶色に見える色素沈着は、ターンオーバーの乱れなどで残ったメラニン色素が表皮、肌の一番外側にある状態です。ターンオーバーさえ正常に行われれば消える可能性が高く、治りやすい黒ずみと言えます。
青みがかったり灰色に見えるものは、表皮にあったメラニン色素が皮膚の深い部分「真皮」に入り込んでしまった状態です。こうなるとターンオーバーが正常に機能しても排出できず、ケアが難しい黒ずみになってしまいます。

黒ずみの主な種類

黒ずみは、発生原因の違いによっていくつか種類に分かれます。そのうち、主な2つを紹介します。

摩擦性黒皮症

肌に何らかの強い力が加えられることで、黒褐色に変化してしまったものを「摩擦性黒皮症」といいます。その原因としては、体を洗う際に刺激の強いタオルやボディブラシなどを使い、毎日ゴシゴシ洗うことなどが考えられます。肌を摩擦し続けると、その部分にメラニン色素などが沈着してしまいます。下着などとの摩擦でも発生するので、比較的女性に多いと言われています。

炎症性色素沈着

虫刺されや湿疹、傷などの皮膚の炎症によって発生した色素沈着を「炎症性色素沈着」といいます。原因は先に述べたもの以外にも、ニキビをつぶしたり、肌に合わない化粧品を使い続けたり、植物にふれたりなどがあります。

黒ずみになりやすい体の部位

体のいたるところにできる黒ずみ。ここではその中でも黒ずみになりやすい体の部位を紹介します。何気ない日常の行動が、ある特定の部分を刺激して、黒ずみの原因になっているかもしれません。体の決まった部分にだけ黒ずみができるという人は、日々の行動をチェックしてみましょう。

脇はお手入れなどで刺激を受けやすい部位です。カミソリや毛抜きによる刺激は黒ずみを発生させる大きな要因になります。さらに衣服による摩擦も起こりやすく、夏場によく使う制汗剤も毛穴を詰まらせて黒ずみをつくる原因になります。

ひじ・ひざ

ひじやひざは黒ずんでいるイメージが強いでしょう。ひじをついたり、ひざをついたりするのは、日常にある動作で、意識せず行っている方も多いはずです。
そうした何気ない行動によって、ひじやひざは刺激を受けてしまいます。
特にひじは皮膚が厚いのでターンオーバーが遅く、メラニン色素が沈着しやすいという特徴もあります。

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「お風呂に入るときにふとデリケートゾーンの黒ずみが気になった」そんな経験ありませんか?なかなか人には相談しづらい部位なので、そのまま放置しておられる方も多いでしょう。
女性ホルモンの乱れ、サイズの合わない下着や生理用ナプキンによる摩擦などが原因で色素沈着が起こり、ほとんどの女性はこのデリケートゾーンが黒ずんでしまいます。
ムダ毛処理による刺激も黒ずみの原因になります。

やはり一番気になるのは顔の黒ずみです。そのほとんどは毛穴の黒ずみによるもの
です。肌の乾燥や不規則な生活で皮脂が必要以上に分泌され、汚れと混ざってできた角栓が毛穴に残り、黒ずみの原因となります。さらに黒ずみを落とそうとして強い力で洗顔してしまうと刺激となり、かえって黒ずみを悪化させることになってしまいます。

黒ずみケアでやってはいけないこと

正しい黒ずみケアを紹介する前に、まずは黒ずみケアでやってはいけない注意点を紹介します。

1.ゴシゴシ強く擦ってクレンジングをする

毛穴に詰まった汚れやメイクを落とすためには、しっかりとクレンジングを行うことが重要です。ただし、汚れをしっかりと落としたいからと言ってゴシゴシ擦ってクレンジングをすると肌を傷つけてしまうだけでなく、摩擦による黒ずみの原因となってしまいます。

2.角栓を無理に押し出す

毛穴に詰まった汚れや角栓が気になるからと言って、爪やピンセットなどで無理に力をかけて押し出すと周りの皮膚を傷つけてしまいます。さらに、角栓を押し出すと、毛穴が開いてしまい余分な皮脂が出てさらに汚れやすくなります。同じようにはがすタイプのパックも肌への負担が大きいので、使用頻度を控えめにして、使ったあとはしっかりとケアをしましょう。

3.ファンデーションを厚く塗る

黒ずみを隠したいからと言って、ファンデーションを厚く塗ると皮脂崩れなどが目立ってしまうことにもなります。メイクでカバーする前には、しっかりとスキンケアを行ったあと、毛穴をカバーする下地を使って肌を整えてからファンデーションを薄く塗りましょう。

部位別:予防法

黒ずみができやすい体の部位を理解できたら、しっかりとケアしていきましょう。

強い刺激を与えないように心がけましょう。肌を傷つける恐れのあるカミソリや毛抜きの使用はできる限り控え、電気シェーバーや低刺激の脱毛クリームを使うとやさしくお肌をお手入れできます。湿潤環境も大切なので、お手入れ後はしっかり保湿するようにしましょう。

ひじ・ひざ

ひじ、ひざの予防は摩擦による刺激をできる限り減らすようにすることです。ひじをついたり、ひざをついたり、そういった場面を極力なくすように普段から心がけてください。仕事などでやむを得ず、ひじやひざをつかなくてはならない人は、サポーターなどを利用すると効果的です。

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体の他の部分にくらべてとても敏感な部位です。まず、引き締めの強い下着の使用は控えましょう。生理用ナプキンもかゆみや肌に合わないと感じたときは、別の製品を探すようにしてください。脇と同様にムダ毛処理をする際に、カミソリや毛抜きを使うと、刺激となり黒ずみ引き起こす原因になります。気になる方も多いと思いますが、必要以上の処理は控えましょう。

顔はつねに外気にふれ、過酷な環境にさらされています。しっかり予防してあげてください。外出するときは帽子や日傘などで紫外線対策を徹底しましょう。また汚れも黒ずみの大きな原因です。その日の汚れはその日のうちにしっかり洗い流しましょう。化粧したまま寝てしまうなんてことのないように。
肌に合わない化粧品や洗顔料を使い続けると炎症を起こし、色素沈着する可能性があります。かゆみや赤みを感じたときは使用を中止しましょう。

黒ずみを生活習慣から予防!

すべての黒ずみに有効は予防法は、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを安定させることです。そのためには規則正しい生活を心がけることが大切。質の良い睡眠や食事をとることで、肌を健やかな状態に保ちましょう。

食事

食事は身体を作る源。バランスの良い食生活で内側から整えていきましょう。ターンオーバーを安定させるための栄養素は、皮脂のバランスを整える効果のある「ビタミンB2」「ビタミンB6」で、納豆や卵、レバー、マグロなどに多く含まれます。
ビタミンAにはお肌の乾燥を防ぐ効果があります。ウナギやニンジンに多く含まれます。
逆に、糖質、脂質を含むご飯や揚げ物は、皮脂分泌を促す効果があるので控えるようにしましょう。

運動

適度な運動もターンオーバーの安定にとても効果的です。汗をかくことで新陳代謝が活性化され、血行が良くなることで酸素や栄養素が全身にいきわたります。お肌はもちろん、心身の健康にもつながります。激しい運動は必要ありません。お部屋の中で軽く汗をかく程度のストレッチでよいので、始めていきましょう。

睡眠

人は睡眠中に成長ホルモンを分泌させてお肌の健康を維持・回復させています。夜12時ぐらいまでには寝るようにして、7時間程度は睡眠時間を取るようにしましょう。仕事や家事が忙しくて睡眠時間が確保できない方は、短い時間でもしっかりと眠ることができる、質の良い睡眠を心がけましょう。季節にあった寝具や快眠のための温度など、睡眠環境を整えるようにしましょう。
寝る前にも、ついスマホを見たくなってしまいますが、スマホ画面から発せられるブルーライトは睡眠を妨げると言われています。睡眠の1時間前から、スマホの使用は控えるようにしましょう。

黒ずみ

部位別:対処法

ここでは黒ずみになってしまったときの対処法を解説します。黒くなったからといってゴシゴシ洗ったりして刺激を与えてしまうことは逆効果。決してやらないようにしてください。

摩擦による黒ずみが多い脇は、ターンオーバーの促進が対処のポイントになります。重要なことは保湿と栄養補給です。先ほど述べた予防法を実践して、ムダ毛の処理後はしっかり保湿。生活環境を整えて、お肌に良いたんぱく質やビタミンを効果的に摂取していきましょう。

ひじ・ひざ、vio、顔など

まずは原因となっている摩擦による刺激を排除してください。かゆみや腫れが発生したときは皮膚科を受診し、薬を処方してもらいましょう。
デリケートゾーン専用の低刺激ソープや、皮脂の分泌を抑える効果のあるビタミンC配合の化粧水などのアイテムを上手に使うと効果的です。

黒ずみ対策におすすめのアイテム

最後に黒ずみ対策におすすめのアイテムを紹介します。汚れをきれいに落とし、保湿をしっかりしてくれるアイテムです。自分に合ったものを見つけてください。

「柚子のオイルジェルクレンジング 200g」

柚子のクレンジングジェル
ユズ種子油、キュウリ果実エキス、アロエベラ葉水など厳選された植物エキス配合のクレンジング。ジェルタイプのもっちりとしたテクスチャーがメイクや皮脂汚れに馴染んで、黒ずみの元となる角栓もしっかり落としてくれます。
ダブル洗顔が不要なので、肌摩擦が少なくて済むのもポイントです。

「Coyori 彩醒 化粧水 100mL」

彩醒 化粧水

「デンドロビウム」「レリオカトレア」「ブラッソカトレア」という3種類の蘭のエキスを配合。過酷な環境でも花を咲かせる蘭の持つ強い生命力で、肌の美肌サイクルをサポート。高浸透処方で肌にしっかり浸透し、年齢肌にハリと潤いを与えます。

「美容液オイル-月- 40mL」

美容液オイル-月-
4種類の厳選された植物オイル配合。日本女性がもつ本来の皮脂に近づけてバランスをコントロール。さらに21種類の和漢植物エキスで肌の潤いを閉じ込め、ハリのある肌へ。
オイル層と美容液層の二層式構造で効果を追求。乳液、美容液、クリームの3役をこれ1本でまかなえます。

「濃密美容クリーム 30g」

濃密美容クリーム 30g
クリームならではのこっくりとしたテクスチャーが、化粧水や美容オイルでは味わえない、顔全体を保護膜が包み込んだような潤いで満たします。古くから美容アイテムとして用いられてきたバラ「さ姫」のエキスを配合。ハリ、弾力を与えます。

「海の泥パック 80g」

海の泥パック

沖縄の海泥「クチャ」を使用。海底に数百万年かけて堆積し、細かくなったクチャは吸水性と洗浄性が抜群。黒ずみの原因となるメラニンを含む古い角質をからめとり、紫外線によるダメージをケアしてくれます。液だれの心配もないので、塗ったまま何か別のことをする「ながらケア」ができます。5分ほどしたら流すだけと簡単に使えます。

刺激からお肌を守ろう

顔やひじ、ひざなど各部位の黒ずみの原因と予防、対策について見てきました。紫外線、カミソリ、下着、洋服…さまざまなものから日々刺激を受け、黒ずみは発生していました。まずはその刺激を排除することから始めていきましょう。あとは規則正しい生活でターンオーバーを安定させれば、きっと透明感のある明るいお肌を取り戻せるはずです。