日焼けとは?原因や症状、アフターケアについても解説!

美容の基本 2022.02.01
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日焼けの仕組みや種類、日焼けによって引き起こされる肌トラブル、日焼けをしてしまったときの適切なアフターケア、体のパーツ別の紫外線対策などについて解説します。さらに日焼け対策におすすめの美容アイテムも紹介。紫外線ダメージを防いで、健やかな肌と髪を手に入れましょう。

日焼けとは

日焼けとは、紫外線によって引き起こされる皮膚の炎症や色素沈着のことをいいます。日焼けの症状や程度は肌質や浴びた紫外線の量によっても違ってきますが、日焼けを放置しておくとさまざまなお肌のトラブルにつながる可能性があります。日焼けの仕組みや起こりうる肌トラブルについて見ていきましょう。

日焼けの仕組み

日焼けの原因は地上に降り注ぐ紫外線です。紫外線はビタミンDを生成するために必要不可欠なものである一方で、浴びすぎると肌や髪にダメージを与えてしまいます。
紫外線の種類は大きくUVA(長波長紫外線)・UVB(中波長紫外線)・UVC(短波長紫外線)の3種類に分けられます。
UVCはオゾン層によって防がれているため、地表への影響はほとんどないとされています。そのため日焼けに影響するのは主にUVAとUVBの2種類。UVAはエネルギーは弱いのですが量が多く、肌の奥深くまで影響を与える紫外線です。UVBはエネルギーが高く、主に肌の表面に強いダメージを与える紫外線です。
人間の皮膚にはメラニンを生成する細胞であるメラノサイトがあり、紫外線から皮膚を守る役割を担っています。紫外線を浴びるとメラノサイトの活動が活性化してメラニンが大量に作られ、肌の色を濃くすることで紫外線ダメージから皮膚を守ります。これが日焼けの仕組みです。このメラニンによる紫外線保護作用を超える量の紫外線を浴びると皮膚が炎症や色素沈着を起こします。

日焼けの種類

日焼けには、大きく分けてサンバーンとサンタンの2種類があります。
「サンバーン」は医学的に「日光皮膚炎」とも呼ばれ、主にUVB(中波長紫外線)を浴びることで皮膚がダメージを受けて炎症を起こし、赤くなった状態のことをいいます。ひどくなると発熱や水ぶくれ、ヒリヒリとした痛みを引き起こす場合もあります。紫外線を浴びてから数時間で症状が出始め、8~24時間後にピークに達します。
「サンタン」は主にUVA(長波長紫外線)によって引き起こされる日焼けのことで、紫外線を浴びることでメラノサイトが働き、メラニン色素が生成されることによって皮膚の色が褐色になることをいいます。メラニンの生成は紫外線を浴びてから72時間ほどで始まります。メラニン色素は皮膚のターンオーバーと共に徐々に排出され、数か月かけてもとの皮膚の色に戻りますが、排出しきれなかったメラニン色素がシミになったり、サンタンを繰り返すことで肌の色が戻りにくくなってしまうこともあります。

紫外線による肌への影響

太陽光はビタミンDの生成に必要なものであり、他にもリラックス効果が得られる、免疫機能の維持など、適度に紫外線を浴びることは人体に有益とされています。ただし、紫外線を長時間浴びると皮膚がダメージを受けるリスクがあるので注意が必要です。紫外線はタンパク質を変質させるため、紫外線を浴び続けると皮膚の加齢が進み、シミやシワができる、皮膚が厚くなるなどの影響が出てきます。特にUVAは皮膚の中に深く浸透して、皮膚の張りを保つエラスチン(弾性繊維)を徐々に破壊するのでたるみの原因にもなります。また、UVBは皮膚の細胞のDNAを破壊することがわかっています。DNAの破壊と修復が繰り返されることで突然変異が起きやすくなることから、強い紫外線を繰り返し浴びると皮膚がんを引き起こすリスクが高まるとされています。

日焼けによる肌トラブル

紫外線を浴びることで起こる日焼け。たとえ弱い紫外線だったとしても油断はできません。紫外線のダメージが蓄積されることで、将来的な肌トラブルにつながる可能性があります。ここでは日焼けによる肌トラブルについて解説していきます。

肌のたるみ

紫外線の中でも波長の長いUVAは肌の奥深く、真皮にまで到達します。そして肌のハリや弾力を保つ役割を持つコラーゲンやエラスチン(弾性繊維)を破壊してしまうため、肌が弾力を失い、たるみの原因になります。

乾燥にともなう小ジワ

紫外線は肌の乾燥を引き起こします。日焼けした肌は極度に乾燥した状態になっています。肌の乾燥はターンオーバーの乱れにつながるだけでなく、肌の水分が不足することで小ジワの原因にもなります。適切なケアをしないと、より大きなシワになってしまうこともあります。

シミ

日焼けをすると、ダメージを受けた肌を守ろうとメラノサイトという細胞がメラニンを生成し始めます。日焼け後に適切なケアをしないと、増えたメラニンがうまく排出されずに肌の奥に蓄積されてしまい、シミの原因になります。

日焼け前のケア方法

日焼けをした後のケアは大切ですが、事前に日焼けを予防する日常的なケアはより重要です。ここでは日焼け前のケア方法について詳しく解説します。

美白成分を含むスキンケア

日焼け予防の肌ケアには、美白成分を含む美容液がおすすめです。紫外線を浴びた肌のメラニンの生成が活発化し始めるのは、紫外線を浴びてから48~72時間後とされています。その前に美白成分の含むスキンケアを行うことでメラニンの生成を防ぎ、日焼けによるシミやそばかすの予防に効果を発揮してくれます。

常に日焼け止め

肌を紫外線から守るのに効果的なのが日焼け止めです。日焼けをしてしまう前に、日焼け止めをつけて事前に肌を紫外線ダメージから保護しておきましょう。日焼け止めは汗や皮脂、またマスクやタオルなどの摩擦で少しずつ効果が落ちていってしまうので、こまめに塗り直すことがポイントです。

日焼け止めの表記の見方

日焼け止めクリームなどに表示されている「SPF」や「PA」には、どんな意味があるのでしょうか?
「SPF」は主にサンバーンを引き起こす紫外線UVBに対する効果の指数を表しています。「SPF」のあとに表記されている1~50+(50以上は50+と表記されます)までの数値は、UVBによる炎症をどれぐらい防止できるかを示していて、数値が高いほどその効果は高くなります。
「PA」は肌の奥深くまで到達して徐々に肌にダメージを与えるUVAに対する効果の指数です。「+」~「++++」の4段階があり、+の数が多いほどUVAに対する防御効果が高くなります。
紫外線は年間を通して降り注いでいますが、季節や場所によって紫外線の量は違っています。ライフスタイルや予定に合わせて、日焼け止めの「SPF」と「PA」を使い分けるのがおすすめです。

〇SPF20前後、PA+~++
日常生活の中でのうっかり日焼け対策に。部屋の中であっても、窓ガラスを通して紫外線が入ってくるので油断大敵です。
〇SPF20~30前後、PA++~+++
ジョギングなど、屋外での短時間のスポーツやレジャーシーンにおすすめです。
〇SPF30~50+、PA++~++++
マリンスポーツやスキー場など、長時間紫外線にさらされる外での活動やレジャーには効果の高いタイプを選びましょう。

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日焼け後のケアのポイント

日焼けをした肌はとてもデリケートな状態。特にサンバーンは肌が炎症を起こしている状態なので、なるべく早いケアが必要です。最適なアフターケアで、紫外線による肌ダメージを最小限に抑えましょう。日焼け後のケアのポイントを紹介します。

とにかく冷やす

日焼けした肌にほてりや赤みがある場合は、よく冷やして炎症の進行を抑え、肌をクールダウンさせることが大切です。冷水で濡らしたタオルで冷やす、濡れタオルや薄手の布で保冷剤を包んで冷やす、流水で冷やす、などの方法が効果的です。日焼けした肌はデリケートなので、摩擦にも注意してください。タオルなどを肌に当てる場合はこすらないように優しく当てることがポイント。洗顔もなるべくたっぷりの泡で優しくこすらないようにして、手短に済ませましょう。
冷やしても痛みが治まらず、水ぶくれなどができてしまっている場合には、我慢せず皮膚科を受診してください。

保湿する

日焼けした肌は乾燥して水分が不足した状態になっています。冷やして肌のほてりや赤みが取れたら、しっかりと保湿しておきましょう。化粧水で肌にたっぷりと水分を補給したあと、乳液やクリームなどの油分でうるおいをとどめます。日焼け後の肌はとてもデリケートになっているので、なるべく低刺激なものがおすすめです。化粧水や乳液をつける際にも強くパッティングしたりせず、優しく肌に馴染ませることがポイント。使用量が少ないと十分にうるおいが行き渡らない可能性があるため、適量を使用するようにしてください。さらに美白効果のある美容液やシートマスクなどのスペシャルケアを追加するのもおすすめです。
デコルテ日焼けケア

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【パーツ別】日焼けのケア方法

肌や髪にもダメージを与える紫外線。なるべく日焼けしないように、普段から日焼け対策をしっかりしておきたいものです。ここでは日焼け止めの塗り方や、日焼けしてしまった場合のアフターケアの方法を体のパーツ別に紹介します。

肩やデコルテ

顔や腕などの日焼けは気にするけれど、肩やデコルテは忘れがちという方が多いのではないでしょうか?肩やデコルテは日焼け止めを塗り忘れやすく、気付かないうちに紫外線を浴びやすいパーツです。特に肩は皮膚が薄いので日焼けをすると赤みが出やすい場所です。デコルテも目につきやすい場所ですから、日焼け対策はしっかりと。日焼けをしてしまった場合にはアフターケアが必須です。
日焼け対策
肩やデコルテの塗り忘れがないよう、普段から日焼け止めを塗る順番を決めておくことがおすすめです。顔→首回り→肩→腕→脚など、上から順に塗っていくと忘れにくくなります。首の後ろや耳の後ろも忘れずに日焼け止めを塗っておきましょう。
アフターケア
保湿ケアの前に、まずは肌をクールダウンさせます。面積が広い場所なので、タオルなどで冷やすことが難しい場合は冷たいシャワーで冷やすとよいでしょう。ほてりや赤みが落ち着いたら保湿をします。ボディローションで水分を補給したあと、水分が蒸発しないようにボディミルクやクリームなどでケアしましょう。ボディケア用の製品には、さっぱりとした使用感にするため清涼感を与える成分が多く含まれるものがあります。日焼けした肌は敏感なので、そのような成分が含まれていない低刺激のタイプを選びましょう。

顔や体と同じように、髪や頭皮も紫外線を浴びるとダメージを受けます。太陽光をたくさん浴びたあと、髪のパサつきを感じるのは紫外線によるダメージで髪が乾燥しているため。頭皮も同じように乾燥した状態になっています。さらに、紫外線を浴びると頭皮の細胞が少しずつ破壊されてしまうため、髪の毛を作る働きを持つ毛母細胞に影響が出て、抜け毛や薄毛の原因につながる可能性もあります。健やかな髪と頭皮を保つためにも、日焼け対策と普段のケアをしっかりしておくことが大切です。
日焼け対策
頭皮に紫外線を直接浴びないよう、外出時には帽子や日傘で紫外線対策をおこないます。どうしても帽子などで保護できない場合は、髪の分け目を変えるだけでもダメージが一か所に集中することを防げます。さらに、髪や頭皮にも使えるスプレータイプの日焼け止めやUVカット機能のあるアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)を使って髪や頭皮を守りましょう。
アフターケア
頭皮が日焼けしてしまった場合は、まずは冷水で冷やしたタオルや柔らかい布などで包んだ保冷剤などでクールダウンさせましょう。日焼けをした当日はシャンプーを使わず、ぬるめのシャワーで髪をかるくゆすぐだけにすると良いでしょう。また、紫外線を浴びた髪はキューティクルが傷んで水分が不足している状態。普段よりも摩擦に弱くなっているので、洗う時には力を入れすぎないよう、指の腹を使うようにして頭皮を中心に優しく洗いましょう。保湿力の高いトリートメントでのケアがおすすめです。
髪を洗ったあと、時間をおかずにすぐに乾かすことも髪を傷めないために重要なポイントです。ドライヤーの前にタオルドライをしっかりと行うとドライヤーを当てる時間が短縮でき、熱によるダメージを軽減できます。タオルで髪を挟み込むようにして、優しく押さえるようにして水気を切りましょう。ドライヤーを使う前にはアウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)で髪を熱ダメージから保護することを忘れずに。ドライヤーは髪から30㎝ほど離し、髪の根元→髪の中間→毛先の順番で乾かしていきます。このとき、一か所に長い時間ドライヤーの風を当てないようにしましょう。髪全体が乾いたら、最後に冷風にして髪をクールダウンさせるとキューティクルが落ち着きます。

唇は表皮がとても薄く、紫外線によるダメージを防ぐメラニンを作り出すメラノサイトという細胞も少ない場所です。体の他の部分と比べると外部の刺激を防御する働きが弱いので、紫外線によるダメージも受けやすくなっています。唇が日焼けすると乾燥して皮がむけたり、赤みやヒリヒリとした痛みが出る場合もあります。さらに日焼けによるダメージが蓄積されると、くすみや黒ずみなどの色素沈着につながる可能性もあります。うるおいのある唇を守るためにも、日焼け対策とアフターケアをしっかり行いましょう。
日焼け対策
外出するときはもちろん、部屋の中にいても窓ガラスを通して紫外線が入ってきます。UVカット機能のあるリップクリームを普段から塗っておくことがおすすめです。リップクリームの場合はSPF20程度が目安です。
アフターケア
唇を日焼けしてしまった場合も、他の部分と同じように冷やしてほてりや赤みを抑えましょう。冷水で冷やしたタオルや柔らかい布などで包んだ保冷剤などを唇に当ててクールダウンさせます。唇が傷ついてしまう可能性があるので、保冷剤や氷を直接唇に当てることは避けてください。
ほてりや赤みが落ち着いたら、白色ワセリンや抗炎症作用のあるリップクリームを塗って唇を保湿します。リップクリームを塗ったあとの唇にラップを乗せる、入浴中のラップパックもおすすめです。口紅やグロスなどのリップメイクは日焼け後の唇には負担が大きいので、状態が落ち着くまではお休みした方が良いでしょう。

日焼け対策におすすめのアイテム

紫外線ダメージを防ぐには、普段からの日焼け対策やケアが欠かせません。美肌のために日本全国から植物のチカラを集めたエイジングケアブランド「coyori」から、日焼け対策におすすめのアイテムを厳選しました。

「光対策プロテクトUV」


SPF50 PA+++で、紫外線だけでなく深刻なシワやハリ不足の原因になる「近赤外線」も徹底的にブロックする高機能UV乳液です。白浮きしにくく、べたつきや重さを感じさせないサラサラの使い心地。汗や水に強いのに「ノンシリコン」なので肌に優しく、石けんで落とすことができることもうれしいポイント。さらに、オリーブ果実油・ツバキ種子油・ユズ種子油・コメヌカ油の国産の4種の植物オイル配合で、潤いを閉じ込め、つるんとしたツヤのある肌を叶えます。

「美肌UV下地」

美肌UV下地SPF37・PA+++で、紫外線をカットしながらメイク崩れも防いでくれる潤う下地です。塗った瞬間から明るいツヤ肌に。天然ミネラルが皮脂バランスをコントロールして、日中のメイク崩れを防ぎます。さらに4種の植物オイルと7種の和漢・植物エキスが潤いとハリを与えます。1本で「日焼け止め」「くすみ補正」「薄化粧効果」「皮脂コントロール」「化粧崩れ防止」「ハリ感アップ」「紫外線ダメージケア」の7役をこなしてくれる多機能なUV下地です。

海の泥パック

coyori泥パック

沖縄の海泥「クチャ※1」と国産美容素材を配合している「海の泥パック」。

「シミ・くすみの元」となるメラニン角質※2を絡めとり、紫外線ダメージ※3を肌に残さないために、Coyoriは沖縄の海泥「クチャ※1」に着目しました。海底で数百万年かけて堆積し、髪の毛の16分の1ほどまで細かくなったクチャ※1は吸着力と洗浄力に優れ、ミネラルも豊富に含みます。紫外線を浴びてしまった日のアフターケアに最適です。
※1マリンシルト ※2 メラニンを含む古い角質 ※3 キメの乱れ

四季の美容液オイル

美容液オイル紫外線ダメージを受けた肌は乾燥しがち。そんな乾燥した肌に嬉しい美容液オイルです。オイル層と美容液層に分かれた新発想の「二層式」。1本で「乳液」「美容液」「クリーム」の効果が得られるシンプルエイジングケア製品です。厳選配合された4種の植物オイルが減少しがちな皮脂を補い、肌の潤いを閉じ込めます。さらに21種の和漢・植物エキス配合で、キメを整えて乾燥によるシワを目立たなくし、ハリのある肌へ導きます。

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日焼けの仕組みを理解してトラブルのない肌に

日焼けの仕組みや日焼けによって引き起こされる肌トラブル、アフターケアなどを見てきました。気をつけているつもりでも、うっかり浴びてしまうことが多い紫外線。紫外線ダメージの蓄積は髪や肌の乾燥、シミやシワ、たるみにもつながります。健康的な肌や髪をキープするためには、普段から紫外線対策をしっかりと行うことが大切。日焼けしてしまった場合には、できるだけ早く適切なアフターケアをして紫外線ダメージを最小限に抑えましょう。