ほうれい線ができやすい!深くなる原因と目立たなくする対策を解説

美容の基本 2022.01.25
LINE Pinterest

ほうれい線最近、鏡を見て老け顔になったと思ったそこのあなた。それは「ほうれい線」のせいかもしれません。ほうれい線は顔の下半分にあるため、周囲の人に老けた印象をもたらしてしまいます。そこでこの記事では、ほうれい線が深くなる原因、目立たなくする対策を解説。また、おすすめのほうれい線ケアアイテムもご紹介します。

ほうれい線とは?シワとは違うの?

ほうれい線とは、頬の膨らみと口の筋肉の境界線にできる溝のこと。小鼻の端から口の端を結ぶ部分に現れる線で、左右両側にあります。これは、人間なら誰しもにある線。個人差はありますが、顔立ち、肌質などによって目立つ度合いは変わります。一般的には、年齢が若いうちはあまり目立ちません。しかし、加齢とともに深くなり、目立つようになるのが特徴です。ちなみに医学分野では、「鼻唇溝(びしんこう)」と呼ばれています。

ほうれい線とシワは混同されがちですが、違うものです。ほうれい線は、頬と口の境界線にできる溝のことで、年齢問わず誰にでもあります。一方、シワは、肌のハリがなくなってたるんでしまうことにより、皮膚がよれてできたもののことをいいます。誰しもにあるわけではなく、多くの場合、加齢によってできるのが特徴です。このように、ほうれい線は深いシワのように見えますが、シワではないのです。

ほうれい線が深くなる原因

ほうれい線が深くなるのはなぜなのでしょうか。その原因を見ていきましょう。

加齢による頬のたるみ

歳をとると、あらゆるものが衰えていきます。それは、顔の筋肉、肌も同じです。顔の表情筋の衰えや、皮膚の真皮内にあるコラーゲンが減少していきます。これらによりダメージを受けた肌は、ハリや弾力を失ってしまうのです。そうなると、頬の重みが重力に勝てなくなり、頬は下へと下がってしまいます。その結果、頬と口の境界線であるほうれい線は深くなるのです。

頬のたるみは、加齢以外に、体重の急激な増減によっても起こることがあります。よって、無理なダイエットなどは避けたほうがよいでしょう。

肌の乾燥

肌が乾燥することにより、ほうれい線が深くなることがあります。その理由は、肌が乾燥した状態で、話をしたり、表情を変えたりすることで顔が動くと、ほうれい線の部分も動き、くっきり跡がついて、そのまま残ってしまうからです。

また、肌が乾燥していると、肌表面に小さなシワができます。ケアをせずに肌が乾燥した状態が続くと、この小さなシワ同士がつながり、やがて太いシワとなるのです。これがほうれい線の部分にも起こってしまいます

たとえば、こんなことはありませんか?「冬になるとほうれい線が目立つ」「日によってほうれい線が目立つときと目立たないときがある」などです。これらに該当する場合は、乾燥が原因かもしれません。

紫外線による影響

紫外線もほうれい線を目立たせる原因となります。紫外線には、波長の長さによって種類がいくつかありますが、そのなかでもUV-Aがほうれい線と関係が。UV-Aは、肌の奥にある真皮まで到達し、ハリをもたらすコラーゲンやエラスチンを変形させてしまうやっかいな紫外線です。この紫外線を浴びることで、肌のハリが失われてしまい、結果たるんでほうれい線となってしまうのです。

また、紫外線は、肌を乾燥させる要因でもあります。前述したとおり、肌の乾燥もほうれい線につながってしまいます

誤ったスキンケア

実は、スキンケアを間違えると、ほうれい線が深くなってしまいます。ほうれい線にとってとくにNGなスキンケア方法は、ごしごしと肌を摩擦すること。クレンジングや洗顔のときに力強く肌をこすったり、頻繁なピーリングを行うと、角質層が傷つきます。傷ついた角質層の肌は、シワができやすくなってしまうのです。これは、ほうれい線にも影響します。

誤ったメイク方法

メイクの仕方を間違えることでも、ほうれい線が目立つことがあります。ほうれい線の部分は、いわば凹んでいる部分です。ベースメイクがムラになっていたり、ファンデーションがほうれい線に溜まったりすると、ほうれい線が目立ってしまうことがあります。

ほうれい線が目立ちやすい人の特徴

歯並びが悪い、どちらか片方の歯で食べている

出っ歯や八重歯など歯並びが悪いと、口の周りの筋肉に影響を与えてしまうためほうれい線が目立ちやすく感じてしまうことがあります。また、歯並びが悪くなくてもどちらか片方の歯でばかり食べているとそちら側の筋肉だけ刺激を受けることになりほうれい線に変化を与えてしまうことになります。

日常生活でクセがある

人と話をしているとき、テレビを見ているときなど、知らず知らずのうちに頬杖をついてしまう人や、スマホを長い時間うつむいて操作してしまう人もほうれい線が目立ちやすいと言えます。また、横向きで寝る人も無意識のうちに重力で頬が下がってしまいたるんでしまう原因と言えます。

乾燥や冷えてむくみやすい

話したり、笑ったりすると肌にシワがつきますよね。肌が乾燥しているとこのシワがしっかりと跡になって残ってしまいます。また、冷えなどが原因のむくみもそのままにしておくと重みで肌がたるみ、ほうれい線も目立ってしまいます。

ほうれい線を目立たなくする方法

ほうれい線02
ほうれい線は、対策することで目立たなくすることができます。その方法をご紹介しましょう。

表情筋を鍛える

表情筋は、顔の目や口、鼻などを動かす筋肉のこと。ここを鍛えることで、頬のたるみを防ぎ、ほうれい線を改善できます。また、ほうれい線以外にも、すっきりとしたフェイスラインをつくるにも効果的です。

表情筋の鍛え方は、次の通りです。
・「あ」「い」「う」「え」「お」をゆっくり口を大きく動かしながら発声する。このとき、目をぎゅっと閉じたり、大きく開けたりするとさらによい。
・表情筋と筋膜でつながっている僧帽筋(後頭部から背中に広がる部分)を鍛える。またはマッサージ、ストレッチをする。
・大きな表情で笑ったり、口角をあげたり、目を見開いたりなど、日頃から表情を豊かにする。
・ガムや硬いものを噛む。
・食事のときは両側の口で咀嚼し、顔のバランスが悪くならないようにする。

靭帯マッサージ

表情筋やお肌のハリを保つマッサージを行うのも有効です。マッサージするのは、頬骨の下に並ぶ靭帯。ここをほぐしていきましょう。

マッサージの仕方
【1】頬骨の下に親指をあて、斜め上に3秒間押し上げる。
【2】指を頬骨に沿って外側へ移動させる。
【3】指を頬骨の端(目尻の下)まで移動させる。

このマッサージは1日2分行います。時間がない人は1分を2回に分けてもOKです。力加減は「痛気持ちいい」くらいで行ってください。また、爪が当たらないように注意しましょう。

しっかり保湿

ほうれい線の大敵は、乾燥です。肌を乾燥させないよう、しっかり保湿しましょう。保湿アイテムは、肌のうるおいを保つ「セラミド」、水分をキープしてくれる機能をもつ「ヒアルロン酸」などが配合されているものがおすすめです。

また、正しいスキンケアを心がけてください。スキンケアのポイントは、
・洗顔のときには泡を動かすようにして優しく洗う
・ぬるま湯(36℃程度)で洗い流す
・水分と油分をバランスよく与える

紫外線対策を万全に

紫外線は肌を乾燥させ、ほうれい線を深くする原因と前述しました。そのため、外出時にはしっかり紫外線対策をしましょう。紫外線対策は、日差しが強い時期だけでなく、1年中することが大切です。

タンパク質を摂る

外側からのケアだけでなく、内側からのケアも行いましょう。内側からのケアで重要なのは「タンパク質」。タンパク質は、肌細胞をつくる栄養素です。しっかり摂ることで、肌にハリを与え、肌の乾燥も防ぎます。

タンパク質が豊富な食べ物は、肉、魚、卵、乳製品、大豆などです。食事だけではたくさん摂取できないという方は、プロテインを活用するのもよいでしょう。

年代別肌ケア

ほうれい線の目立たなくするためには、年齢に応じたケアが重要になります。ここでは、年代別のケア方法を紹介したいと思います。

20代

年齢が原因のたるみを感じることのない20代の肌は、水分と油分のバランスを整え、保湿ケアをしっかり行うことでほうれい線を目立たなくさせることができます。正しい方法で汚れを落としたあと、すぐに化粧水や乳液など肌に合ったケアを行いましょう。

30代

30代は個人差はありますが、年齢が原因のたるみが気になりだす年齢です。頬は重みで下に下がってしまうので、肌のハリを保つために重要なコラーゲンに働きかける成分が含まれた美容液やクリームで早めのケアをしていきましょう。

40代

40代は肌のたるみ、表情筋の衰えを本格的に感じる年齢です。毎日のケアに肌内部のコラーゲンに働きかけるアイテムを使うことはもちろん、正しい方法でのマッサージ、美容器具を使ってのエクササイズで口周りの筋肉を鍛えることも必要です。

肌のハリを保ってほうれい線を防ぎましょう

ほうれい線は加齢によって深くなりますが、早いうちからケアをしておけばある程度防ぐことができます。そのためには、肌のハリを保ち、保湿をしっかりするのが大前提。その上で、表情筋を鍛えたり、マッサージを取り入れるとよいでしょう。

関連記事:正しい保湿とは?保湿ケアの基本やコツを知ろう!