乾燥肌の症状と原因・効果的な対策法を解説

美容の基本 2022.01.25
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乾燥肌_01
空気が乾燥してくる秋から冬にかけては、肌の乾燥が気になる季節。そこでこの記事では、多くの人が悩む「乾燥肌」について取り上げます。乾燥肌の原因や、乾燥肌対策に有効なアイテム、乾燥肌を予防する生活習慣などをご紹介していきましょう。

乾燥肌とは?

乾燥肌とは、皮膚の角層と呼ばれる部分の水分や皮脂が通常よりも不足し、皮膚が本来もっているバリア機能が低下している状態のことをいいます。肌がかさつく、粉を吹く、ひび割れる、洗顔後に肌がつっぱる、かゆみを伴う、皮膚の知覚神経が過敏になり、ちょっとした刺激で皮膚トラブルを起こすなどの症状が出るのが特徴です。ちなみに乾燥肌は、「ドライスキン」や「乾皮症(かんぴしょう)」「皮脂欠乏症」とも呼ばれます。

乾燥肌になってしまう主な原因

乾燥肌が起きる原因には外的要因、内的要因どちらもあります。詳しく見ていきましょう。

洗いすぎ・こすりすぎ

皮膚の洗いすぎやこすりすぎは、乾燥肌の原因のひとつです。洗浄力の高い洗顔料やクレンジング材を使うと汚れは取れるのですが、それとともに肌のうるおいに必要な皮脂まで落としてしまいます。それにより、乾燥肌になってしまうことがあるのです。

また、ごしごしと肌に摩擦をかけて洗ったり、ナイロン製のタオルで肌を強くこすったりすることでも、乾燥肌につながることがあります。これは、強い摩擦によって角質層を傷つけてしまい、角質層がもつバリア機能が低下してしまうために起こります。

さらに、洗顔のときに熱いお湯で顔をすすいだり、長時間熱いお湯に浸かると、皮脂膜を溶かし、角質層内にある皮膚を保護している保湿成分が流出してしまいます。熱いお湯は、乾燥肌を悪化させる原因にもなってしまうので注意が必要です。

空気の乾燥

空気中には水分が含まれていますが、秋や冬などの空気が乾燥しているシーズンや、長時間のエアコンの使用によって、その水分量は減ってしまいます。空気が乾燥した状態に長く肌をさらすと、肌から水分が蒸発してしまうのです。そのため、肌の乾燥を招きやすくなってしまいます。

紫外線

紫外線は肌にあらゆるトラブルを招く要因で、乾燥肌も例外ではありません。

紫外線を繰り返し浴びると、肌にダメージを及ぼす「活性酸素」が皮膚内で生成されます。この活性酸素は肌のターンオーバーに悪影響を与えてしまい、正常なターンオーバーができなくなってしまうのです。そうすると、肌のうるおいを守る角質層バリアの働きが悪くなるのはもちろん、肌のうるおいに大切な「天然保湿因子(NMF)」も正常につくられなくなり、乾燥がより進んでしまいます。

加齢

加齢も肌を乾燥させる要因です。個人差はありますが、歳をとると、皮膚の水分である「皮脂」、セラミドなどの「細胞間脂質」、尿素などの「天然保湿因子」などの分泌量が減少します。皮脂膜が薄くなり、肌を守るバリア機能が低下、乾燥肌になってしまうのです。

また、ターンオーバーのサイクルも乱れがちになることも、乾燥肌の原因となってしまいます。さらに、女性ホルモンも加齢によって減少します。女性ホルモンのひとつである「プロゲステロン」は、肌のうるおいを保つことを助ける役割をしているため、減ってしまうと乾燥肌になりやすくなります。

これらの加齢による肌の乾燥は「老人性乾皮症」といわれます。

ストレス・睡眠不足・栄養不足

生活面においても、乾燥肌の原因となっていることが3つあります。

ひとつは、ストレスです。ストレスを強く感じると、体の自律神経のバランスが乱れてしまいます。そうすると、肌のツヤやハリを保つ効果がある「エストロゲン」の分泌が減少したり、新陳代謝の低下、体が冷えてしまうことによるターンオーバーの乱れにつながります。これらのことから、肌の水分量が減り、乾燥を招いてしまうのです。

二つ目は、睡眠不足です。睡眠が不足した状態が続くと、皮下組織の水分を保ったり、ターンオーバーを促進する役割をもつ「成長ホルモン」の分泌を妨げます。そうなると、肌のターンオーバーが低下。結果的に乾燥肌につながってしまいます。

三つ目は、栄養不足です。食生活の乱れや過剰な食事制限などにより、栄養不足になると、乾燥肌になってしまいます。肌細胞を構成する「タンパク質」、肌を健やかに保つ「ビタミンA」、肌の新陳代謝を促す「ビタミンB2」、肌を保護する「ビタミンB6」、抗酸化作用のある「ビタミンE」、ターンオーバーを促進する「亜鉛」など、肌を正常に保つために必要な栄養素をきちんと摂ることが大切です。

保湿アイテムで乾燥肌対策

乾燥肌を防ぐためのアイテムをご紹介します。しっかりと保湿をして、乾きやすい肌をうるおすケアをしていきましょう。

「美容液オイル-月-」

乾燥の原因、加齢による皮脂の不足にアプローチする「美容液オイル」。中でも美容液オイル-月-」は、乾燥が気になる方まず試してもらいたい基本の美容液オイルです。日本女性の皮脂に合わせてブレンドした4種の植物オイルが皮脂を補い、年齢とともに進行する肌悩みをトータルケアする21種の和漢・植物エキスを配合。乾燥した肌に潤いを与え、ツヤとハリを引き出します。また、天然精油のラベンダーの香りも心地よく、深呼吸しながらお手入れで日々のスキンケアをリラックスタイムに。美容液オイル-月-
乾燥の原因、加齢による皮脂の不足にアプローチする「美容液オイル」。中でも美容液オイル-月-」は、乾燥が気になる方まず試してもらいたい基本の美容液オイルです。日本女性の皮脂に合わせてブレンドした4種の植物オイルが皮脂を補い、年齢とともに進行する肌悩みをトータルケアする21種の和漢・植物エキスを配合。乾燥した肌に潤いを与え、ツヤとハリを引き出します。また、天然精油のラベンダーの香りも心地よく、深呼吸しながらお手入れで日々のスキンケアをリラックスタイムに。
美容液オイル-月40mL

高保湿温泉化粧水 しっとり 200mL

高保湿温泉化粧水
日本最古の美肌の湯として有名な、島根県「玉造温泉」の温泉水が50%以上も配合された化粧水です。温泉水が肌を柔らかくほぐし、6種の和漢・植物エキスがしっとり潤った肌を長時間キープ。油分と馴染みのよい温泉水は、先に紹介した「美容液オイル」の浸透を高め、より深く効果的なエイジングケアを叶えます。
また、植物性ヒアルロン酸と呼ばれる「アロエベラ葉水」など、エイジングケア効果の高い自然素材も配合されているため、時間がたってももっちり肌が続きます。
高保湿温泉化粧水 しっとり200mL

「濃密美容クリーム 30g」


肌のコラーゲンの減少に着目して配合された、奥出雲産のバラ「さ姫」のエキスが、ハリ肌へ導いてくれる濃密美容クリーム。深刻な乾燥小ジワ・ハリ不足に根本からアプローチして、弾むようなハリとみずみずしい潤いを肌に与えてくれます。
第三者機関による「シワ効能評価(※)」試験では、キメを整えて乾燥によるシワを目立たなくするなど、乾燥ジワへの有効な作用が確認されています。
安心・安全性にもこだわり、シリコンや石油系界面活性剤を使用せず、エゴマ油やモモ果実エキスなど、肌への高い効果が実証される自然素材が配合されています。
(※)乾燥小ジワを目立たなくする
濃密美容クリーム 30g

乾燥肌を予防する生活改善

美白ケアのための生活習慣
生活習慣を見直すことで、乾燥肌を予防することができます。生活の中から乾燥肌を改善していきましょう。

正しい洗顔方法を心がける

正しい洗顔方法にするだけで、乾燥肌が改善することがあります。

正しい洗顔方法は次の通りです。
【1】洗顔料を手にとり、少量ずつ水を加えてしっかり泡立てる。
【2】顔にあわ立てた洗顔料をのせ、泡を動かすようにして洗う。
【3】ぬるま湯でしっかり泡を洗い流す。
【4】顔の水滴をやわらかいタオルでぽんぽんと押さえるようにして拭く。

ポイントは、
・洗浄力の強い洗顔料・クレンジング剤ではなく、乾燥肌向けのものを使うこと
・ごしごし力を込めて洗わないこと
・ぬるま湯(36℃程度)のお湯で洗い流すこと
・タオルでごしごし水分を拭き取らないこと
です。洗顔の際に気をつけてみましょう。

スキンケアの見直し

今使っているスキンケアアイテムと、スキンケアの仕方を見直してみましょう。もしかしたら、それらが乾燥肌の原因をつくっているのかもしれません。

スキンケアアイテムは、乾燥肌向けの保湿アイテム使うとよいでしょう。乾燥肌に効果的な成分には、肌のうるおいを保つ「セラミド」、水分をキープしてくれる機能をもつ「ヒアルロン酸」があります。これらが配合されたアイテムを選ぶようにするのがおすすめです。なお、アルコール(エタノール)は乾燥肌を進めてしまう可能性があるので、避けたほうがよいでしょう。

スキンケアは、保湿をメインとしたケアを行いましょう。正しい保湿ケアの順番は、「化粧水」「美容液」「乳液」「クリーム」の順。この順番を守ることで、肌の保湿が高まります。

睡眠の質を高める

睡眠不足は乾燥肌を引き起こします。これは、睡眠不足により、肌のターンオーバーを整える「成長ホルモン」と、肌のうるおいやハリを保つ女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減少してしまうためです。

乾燥肌にならないための睡眠のポイントは、睡眠の質を高めること。そのためには、
・成長ホルモンが分泌される22時〜2時までに寝る。
・寝る前の90分前までに入浴する。
・枕カバーや布団カバーといった寝具はいつも清潔にしておく。
・寝る前にはスマートフォン、テレビを見ることをやめる。
などを行いましょう。

また、空気が乾燥した部屋で寝るのも乾燥肌を進めてしまいます。加湿器や濡れたタオルを干して部屋を加湿したり、睡眠中にマスクをつけるなどして、肌への直接の乾燥を防ぐようにしてください。

食生活の改善

乾燥知らずの正常な肌を保つには、食生活も大切です。1日3食、バランスのよい食事を心がけるようにしましょう。その上で、乾燥肌におすすめの栄養素を積極的に摂るようにしてみてください。乾燥肌の方におすすめの栄養素には、次のようなものがあります。
・ビタミンA(皮膚粘膜を正常に保つ):にんじん、海藻類、卵、レバーなど
・ビタミンB6(皮膚の炎症を予防する):かつお、まぐろ、鶏肉、バナナ、にんにくなど
・ビタミンC(皮膚粘膜の健康維持):柑橘類、赤ピーマン、セロリ、いも類、いちごなど
・ビタミンE(肌の酸化を抑える):ナッツ類、うなぎ、たらこ、かぼちゃ、アボカドなど
・タンパク質(肌細胞をつくる):肉、魚、卵、乳製品、大豆など
・亜鉛(肌のターンオーバーを促進する):牡蠣、うなぎ、海藻類など

外出時の乾燥肌対策

家の中だけでなく、外出時にも、乾燥肌にならないように対策をとりましょう。

まずやるべきなのは「紫外線対策」です。紫外線は乾燥肌の原因のひとつ。日差しの強い春、夏といったシーズンだけでなく、1年中紫外線対策をするようにしてください。紫外線対策には、日焼け止め効果のある化粧品を使う、日傘、帽子を活用するなどがあります。

もう1つはマスクの着用です。空気が乾燥する季節にはマスクをつけることで、外的乾燥から肌を守ります。ただし、肌が敏感になっている状態のときは、マスクをつけることで肌に摩擦が生じてしまい、乾燥肌がひどくなることもあるので、注意してください。

外出先で、肌の乾燥を強く感じたときには、ミスト状の化粧水やローション、乳液や保湿クリームなどを使って乾燥を抑えましょう。

正しいケアで乾燥肌にさようならを

乾燥肌の原因にはさまざまありますが、正しいスキンケアやバランスのよい食事、生活習慣の見直しなどによって、ある程度改善することができます。ご紹介した保湿アイテムなども上手に活用して、乾燥肌にならないように努めましょう。