正しい保湿とは?保湿ケアの基本やコツを知ろう!

美容の基本 2022.03.19
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保湿ケアをしているのに肌がカサつくのはなぜ?肌の乾燥の原因や、保湿ケアでよくあるお悩みや対処法について詳しく解説しています。さらに、保湿ケアの基本となる化粧水・乳液の働きや、つける順番、正しい保湿ケア法や、保湿ケアアイテム選びのコツに加えて、おすすめの保湿ケアアイテムもご紹介しています。肌の乾燥の原因を把握し、正しい保湿ケアでシワやくすみなどのお悩みにもアプローチ。うるおいとハリのあるお肌を手に入れましょう。

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肌の保湿力が低下し、乾燥する原因

肌の乾燥を引き起こす要因は様々です。良かれと思ってやっていたことが、実は肌の乾燥を招いていた、という可能性も。肌が乾燥する原因を把握して、未然に乾燥を防ぎましょう。ここでは肌の保湿力が低下し、乾燥する原因について詳しく解説していきます。

ターンオーバーの乱れ

皮膚は、外側から順に「表皮」・「真皮」・「皮下組織」の3つの層で構成されています。さらに「表皮」の構成は、外側から「角質層」・「顆粒層(かりゅうそう)」・「有棘層(ゆうきょくそう)」・「基底層(きていそう)」の4つの層から成っています。「表皮」の一番下にある「基底層」で作られた新しい細胞が皮膚の表面に向かって「角質層」まで押し上げられ、最後には角片(垢やふけなど)となって剥がれ落ちます。この皮膚の新陳代謝を「ターンオーバー」といいます。ターンオーバーの周期は約28日とされ、このターンオーバーが正常に行われることで肌が健康的な状態に保たれます。ただし、ストレスや睡眠不足、血行不良や栄養状態など様々な原因によってターンオーバーのサイクルが乱れると、古い角質が肌に残留して肌が水分を失い、乾燥してしまいます。

加齢による乾燥

表皮の一番上に位置する角質層には、肌の保湿力を保つ上で大切な役割をする「皮脂膜」・「天然保湿因子」・「細胞間脂質」の3つの保湿因子があります。
皮脂膜は主にトリグリセリドやスクワランなどで構成され、肌全体を保護する役割を持っています。
天然保湿因子は主にアミノ酸で構成され、水分を抱えて保持する役割をしています。
細胞間脂質は主にセラミドを中心とした脂質のことで、何層にも重なった角質細胞の隙間を満たし、水分や細胞同士をつなぎとめる役割を持っています。
これらの保湿因子が加齢によって減少していくと、肌のバリア機能が低下し、外からの刺激を受けやすくなって肌の乾燥を招きます。

環境による影響

肌の乾燥には、季節や室内環境も大きく影響してきます。
気温が低下する秋冬は空気が乾燥する季節。空気中の水分が少ないと肌の水分が失われやすく、水分と皮脂のバランスが崩れやすくなります。それに伴って角質層の皮脂膜が薄くなり、肌のバリア機能が低下して肌の乾燥を招きます。また、夏であっても油断は禁物。エアコンの使用で部屋の空気が乾燥するため、エアコンの効いた室内で長時間過ごしていると、同じように肌の水分が失われて乾燥の原因になります。

紫外線

紫外線を浴びると、肌は紫外線が内部へ侵入するのを防ごうとしてバリア機能が働き、角質を厚くします。そのため、肌の表面には古い角質が積み重なった状態に。これを「角質肥厚」といいます。角質肥厚になると肌の内部に隙間ができて水分が蒸発しやすくなってしまい、乾燥を引き起こします。さらに水分が失われた肌はバリア機能が正常に働かなくなり、ターンオーバーの乱れにもつながります。

スキンケア方法が正しくない

間違ったスキンケアも肌の乾燥の原因に。洗顔のときに肌をごしごしと強くこすったり、毛穴パックやピーリングなどを頻繁に行うと摩擦によって角質が傷つき、水分が失われやすくなります。また、シャワーや入浴の際のお湯の温度が高すぎると、肌に必要な皮脂を洗い流してしまい、肌が保湿力を失う原因に。クレンジング剤や洗顔料が肌に合ったものであるかどうかも重要です。洗顔後に肌がつっぱるような感じがするなら、クレンジング剤や洗顔料、洗顔方法を見直してみるのがおすすめです。

保湿ケアでよくある悩み

保湿ケアはしているはずなのに、すっきりと解決しない肌のお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。ここでは保湿ケアでよくあるお悩みと対処法について解説していきます。

目元・口元の乾燥による小ジワ

肌の乾燥は角質のキメの乱れを引き起こし、乾燥小ジワの原因に。乾燥小ジワは目元や口元など、顔の中でも乾燥しやすい場所にできやすいのが特徴です。しかし乾燥小ジワはシワの中ではまだ軽度のもの。適切な保湿や正しいスキンケアを行うことで目立たなくなる可能性が高いです。

毛穴が目立つ

毛穴は乾燥やストレスといった刺激を受けると、「皮脂」を分泌して肌を守ろうとします。刺激を受け続けることで皮脂分泌が活性化され、毛穴が開いて目立つ原因に。適切な保湿ケアをして肌のバリア機能を整えることで皮脂分泌が抑えられ、ベタつきや毛穴の目立ちといった肌トラブルを減少させることができます。

保湿してもすぐに乾燥してしまう

寒い季節は空気が乾いているうえ、部屋の中もエアコンなどの暖房の使用で乾燥した状態に。そのため、肌も水分を失いやすく、乾燥しがちです。しっかり保湿をしているはずなのに、肌のカサつきがきになる、とお悩みの方も多いはず。
そんなときは、通常の保湿ケアにうるおい効果のあるクリームや美容液をプラスするなど、乾燥した肌をそのままにしないことが大切です。さらに加湿器を使用するなど、部屋の湿度を適度に保つのも乾燥を防ぐポイントです。

肌にハリがない

健康的な肌における角質層の水分量は20~30%とされています。水分量は湿度に影響を受けやすいため、乾燥した環境にいると水分量が減少し、肌のハリや弾力が失われる原因に。また、空気が乾燥する気温が低い季節は水分を摂るのを忘れがち。一日に必要とされる水分量の目安は、以下の計算で算出することができます。
(30歳未満の方は40㎖・30~55歳の方は35㎖・56歳以上の方は30㎖)×体重
食事からも1ℓ程度の水分が摂れるため、この計算で出た水分量を全て飲み物から摂取する必要はありません。200~250㎖を1日の中で複数回に分けて飲むのが効率的です。
体の中と外から水分を補給して、お肌のハリを取り戻しましょう。

なんとなく肌がくすんでいる

くすみ肌の原因は、主に乾燥や血行不良によるもの。肌の水分不足や生活習慣・体調によって血行が悪くなると、肌の新陳代謝であるターンオーバーが乱れ、本来排出されるべき古い角質などが溜まってしまい、肌のくすみを引き起こします。血行を良くするためのストレッチやリラックスタイムを取り入れてみるのがおすすめ。さらに肌が水分を取り戻せるよう、正しい保湿ケアが必須です。

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保湿ケアの基本:化粧水と乳液について

保湿ケアに欠かせない化粧水と乳液ですが、どのような働きを持っているのでしょうか。化粧水・乳液の働きやつける順番、使い方のコツについて解説していきます。

化粧水の働き

化粧水の主な成分は水で、そこに様々な美容成分が配合されています。化粧水は肌の水分を補ってうるおいを与え、肌表面のきめを整えるという役割を持っています。水分が角質層に浸透することで化粧水に含まれる美容成分が肌に届きやすくなり、次に使用する乳液などの成分もなじみやすくなります。

乳液の働き

乳液には油分が含まれていて、洗顔などで失われた肌の皮脂膜をサポートし、肌表面から水分が蒸発するのを防ぐ役割を持っています。洗顔後の保湿ケアは、化粧水だけだとせっかく補給した水分が蒸発してしまうため、乳液で水分を閉じ込める必要があります。さらに油分には肌を柔らかくする効果もあるため、乾燥でごわつきがちな肌をふっくら柔らかく整える役割も持っています。

つける順番

基本的には、化粧水→乳液の順番に使用します。
洗顔後の清潔な素肌に、まずは化粧水で水分を補い、美容成分や乳液が肌に浸透しやすい肌に整えます。次に、化粧水で補った水分が蒸発しないよう乳液をつけて皮脂膜を保護し、うるおいを閉じ込めます。

適量を使う

化粧水も乳液も、使用量が少なすぎると適度な肌の水分や油分を補うことができず、十分な保湿効果を発揮することができません。また、使用量が多すぎる場合もベタつきなどの肌トラブルを招きます。製品によっても適正な使用量は異なりますが、化粧水であれば500円玉大、乳液であれば10円玉大ほどの量が目安になります。

正しい保湿ケアのコツは?

ついつい自己流になってしまいがちな保湿ケア。正しい保湿ケアを行うことで、効果がぐんとアップします。肌の保湿力をはぐくむ正しいスキンケアのコツをご紹介します。

洗顔方法

洗顔の仕方は保湿ケアに大きく関わってきます。一日に何度も顔を洗ったり、ゴシゴシこすって洗ってしまうと、必要な水分や油分が失われたり肌の負担になってしまいます。洗顔は、基本的に「朝と晩の2回」行うようにしましょう。
洗顔料を顔につけるときのポイントは、よく泡立ててから使うこと。クリームタイプの洗顔料をそのまま顔につけると、摩擦で肌に負担がかかってしまいます。手のひらか泡立てネットなどで洗顔料をしっかり泡立ててクッションのような状態にしてから、肌の上で泡を転がすようにして優しく洗いましょう。すすぎの際は洗顔料が顔に残らないよう、よく洗い流してください。
入浴中に洗顔する場合は、できればシャワーを直接顔にあててすすぐのは避けましょう。シャワーのお湯をそのままあてると肌への刺激になってしまいます。洗面器を使うのがベストですが、難しければシャワーのお湯を一度手のひらに受けてからすすぐのがおすすめです。

お湯の温度

洗顔のときのお湯の温度にも注目してみましょう。洗顔に最適なお湯の温度は「32~34℃」が目安です。人の体温が36℃前後なので、少しぬるいかな?と感じるくらいの温度がベスト。熱すぎる温度だと肌に必要な水分や油分まで洗い流されてしまい、肌の乾燥につながります。

洗顔や入浴後はなるべく早く保湿を

洗顔や入浴後は肌の水分や油分が不足していて乾燥しやすい状態です。保湿ケアを後回しにすると、どんどん肌の水分が蒸発していってしまいます。洗顔や入浴をした後には、できるだけ早く保湿ケアをするようにしましょう。顔に残った水滴などをタオルで優しく拭き取ってから、しっかりと保湿を行うことで肌を乾燥から守ることができます。

保湿は優しく

化粧水や乳液をつけるときは、肌に刺激を与えないようできるだけ優しくなじませるのがポイントです。こすったり、パンパンと顔を叩くようにすると肌の負担になってしまいます。また、化粧水は人肌の温度だと浸透率が良くなるという特徴を持っています。入浴後であれば手が温まっている状態なので問題ありませんが、朝の洗顔時など、冷たい手で保湿をすると肌への浸透率が悪くなってしまう可能性があります。保湿効果を高めるためにも、手が冷えている場合はぬるま湯などで温めてから保湿を行うのがおすすめです。
化粧水は500円玉大ほどの量を手に取り、額と頬に乗せて両方の手のひらで顔の内側から外側に向かって優しくのばしていきます。目頭や小鼻、口元も忘れずに。最後に手のひら全体で顔を押さえるようにして化粧水をなじませます。
乳液は、化粧水をつけ終わったら水分の蒸発を防ぐためにすぐにつけましょう。10円玉大ほどの量を手に取り、目元・口元・頬など、乾燥しやすいパーツからつけて全体にのばしてなじませます。

乾燥がひどい場合にはクリームや保湿美容液をプラス

保湿ケアの基本は化粧水と乳液ですが、特に肌の乾燥がひどい場合や、目元・口元などの乾燥によるシワが気になるという場合には、保湿クリームや保湿美容液をプラスしてみるのがおすすめです。
保湿クリームは乳液よりテクスチャーが硬めで、油分も多く含まれているのが特徴です。そのため、より水分を肌の内部にとどめて乾燥を防ぐ効果があります。
保湿美容液は、保湿にプラスしてエイジングケアや美白効果などに効果的な成分が配合されています。肌のお悩みに合わせて取り入れてみてください。

おすすめの保湿ケア化粧品の選び方

保湿ケア化粧品の種類はとても豊富です。肌質や、肌のお悩みによって保湿ケア化粧品を選ぶポイントが変わってきます。保湿ケアアイテムを選ぶ際のコツについてご紹介していきましょう。

保湿力の高いもの

保湿は、肌のバリア機能を正常に働かせるために重要なスキンケアです。基礎化粧品は、保湿力の高い成分が含まれているものを選びましょう。
皮膚の角質層には、肌の保湿力を保つ上で大切な役割をする「皮脂膜」・「天然保湿因子」・「細胞間脂質」の3つの保湿因子があります。この3つの保湿因子の成分を肌に補うのが効果的です。特に保湿効果の高い成分をご紹介します。

スクワラン

皮脂膜は主にスクワランやトリグリセリドという成分で構成されています。スクワランは皮脂に含まれる成分で保湿効果が高く、ベタつきが少なく伸びが良いのが特徴です。

アミノ酸

天然保湿因子は主にアミノ酸で構成されています。さらに肌のハリをサポートするコラーゲンもアミノ酸で構成されていることから、スキンケアには欠かせない成分です。

セラミド

細胞間脂質は主にセラミドを中心とした脂質で構成されています。セラミドが十分に満たされた肌は表面がうるおい、キメが整って外部からの刺激を受けにくくなります。

肌質にあったもの

ひとことで保湿といっても、それぞれの肌質によって必要な保湿ケアは少しずつ違ってきます。肌質ごとにおすすめの保湿ケアをみていきましょう。

普通肌

肌トラブルが起こりにくいため、つけ心地やテクスチャーなど、使用感が気に入ったものを選びましょう。

乾燥肌

乾燥気味の肌は水分と油分が不足しているため、ヒアルロン酸やスクワラン、セラミドなど保湿力の高い成分が入ったものを選ぶと効果的です。

脂性肌

肌のテカりや毛穴の開きが気になる脂性肌の方は、軽い質感のもので肌を保湿するとともに、余分な皮脂分泌を抑えてくれる「オイルコントロール」と表記された保湿ケアアイテムがおすすめです。

肌のお悩みに合った成分が配合されたもの

保湿力の高さに加えて注目したいのが、シミやシワ、くすみなど、肌のお悩みに合わせた美容成分です。

シミやシワ、ハリ不足

年齢と共に気になってくるシミやシワ、ハリ不足などのお悩みには、エイジングケア化粧品がおすすめ。シミ・シワ・ニキビ・毛穴のたるみなどに効果的なビタミンC誘導体、保水力に優れたセラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が高濃度で配合されたものが効果的です。

くすみ

肌のくすみは、乾燥して肌のキメが乱れ、透明感が失われることで起こります。しっかりと保湿をして肌にうるおいを補充し、キメを整えることが大切です。さらに美白有効成分をプラスするとより効果的。メラニンの生成を抑える働きのあるアルブチン・メラノサイトの活性化を抑えるトラネキサム酸・カモミラETなどの成分が配合されたものがおすすめです。

スペシャルケアをプラス

大切なイベントを控えていたり、特に乾燥が気になる、というときには、普段の保湿ケアに加えてスペシャルケアをプラスしてみましょう。
肌にうるおいをダイレクトに補給できるシートマスクや、化粧水の浸透率をアップしてくれる導入美容液がおすすめです。

乾燥肌の保湿ケアにおすすめのアイテム

空気の乾燥する秋冬だけでなく、エアコンの効いた部屋や紫外線などの影響で、一年を通して起こりうるお肌の乾燥。頼りになる保湿ケアアイテムを見つけておくと安心です。

Coyori 彩醒 化粧水

彩醒化粧水

美肌再生サイクルに着目した、エイジングケアにも最適な高浸透処方の化粧水です。過酷な環境でも大輪の花を咲かせる「デンドロビウム」・「レリオカトレア」・「ブラッソカトレア」の3種の欄のエキスをブレンドした「オーキッドエキス」が肌サイクルをサポート。年齢を重ねた肌にハリと透明感をもたらします。

Coyori 彩醒 化粧水

濃密美容クリーム 30g

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乾燥小ジワにアプローチして、肌にハリと弾力を与えるクリームです。シワ・ハリ不足の原因となるコラーゲンの減少に着目。奥出雲産の希少なバラ「さ姫」由来のハイブリッドローズ花エキス配合で、肌に潤いを与えてふっくらハリ肌へ導きます。さらにエゴマ油やモモ果実エキスなど、肌への高い効果が実証される自然素材を厳選配合。肌の乾燥が特に気になるときのスペシャルケアに最適なクリームです。

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高浸透アイクリーム 14g

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乾燥小ジワやくすみなど、目元のお悩みにはこの1本。小豆島のオリーブから生まれた「オリーブヒアルロン酸」が目元に潤いとハリ・弾力を与えて透明感を叶えるアイクリームです。美容成分を肌の奥まで引き込む力をもつオリーブ油オレイン酸配合で、オリーブヒアルロン酸を角質層まで素早くしっかり浸透させて肌のキメを整えます。指先で優しくマッサージしてなじませれば、うるおってスッキリとした目元に。

高浸透アイクリーム 14g

正しい保湿ケアでうるおいのある肌に

肌の乾燥の原因や正しい保湿ケア方法についてご紹介しました。肌のバリア機能の低下やターンオーバーの乱れ、季節や環境など、肌の乾燥を引き起こす原因は様々です。肌が十分な水分と油分を保てなくなると、肌がカサつくだけでなくシミやシワ、くすみなどの肌トラブルを引き起こす原因に。肌の乾燥に気づいたら、いち早く、乾燥を未然に防ぐ保湿ケアをすることが大切です。きちんと保湿ケアをしているはずなのになぜかお肌がカサカサしてしまう、という方は、この機会にぜひ保湿ケア方法や保湿アイテムを見直してみてください。ご自分の肌に合った保湿ケアアイテムを見つけて、うるおいのある健康的な肌を保ちましょう。