セラミドとは?どんな成分?不足する原因と潤いを守るために必要なこと

美容の基本 2022.03.19
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スキンケア製品やサプリメントなどでよく見るセラミドという成分。一体どのような役割を持つものなのかみなさんご存知ですか?実はこのセラミドは、肌を美しく保つためには欠かせない大切な成分なのです。そこで今回はセラミドが肌にどのような役割を果たしているのか、不足してしまう原因からおすすめのケアアイテムまで詳しく紹介していきます。

セラミドとは?どんな成分?

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セラミドは誰の肌にも存在する成分で、肌の角質層に存在します。
角質層は外部からの刺激や摩擦、紫外線などから肌を守る役割があります。この角質層において、細胞どうしの水分を繋ぎ止めてうるおいを与える役割を果たすのがセラミドです。
かつて生物が海から陸に上がって進化を遂げる過程の中で、体を乾燥から守るために生まれた成分がセラミドの起源であるとされています。

セラミドは、水と脂それぞれを繋げる構造をしており、水分の層と交互に積み重なるラメラ構造によって作り上げられています。
ラメラ構造によって組み込まれたセラミドは結合水と呼ばれ、摂氏0度以下で凍る自由水とは異なり、-40℃でも凍らないという性質があります。
また、結合水は極度の乾燥下でも蒸発されない性質があります。そのため、セラミドがしっかり含まれた人間の肌は、乾燥した状態でも水分が肌の外に逃げることなく内側に閉じ込めることができます。

セラミドが十分にあると、肌にバリア機能がもたらされるため、乾燥しにくくなるだけでなく、肌のキメが細かくなり、毛穴が目立たなくなるなど美肌に欠かせない重要な役割を果たします。

セラミドが不足する原因とは?

セラミドが不足してしまうと、肌のバリア機能が低下し、乾燥や肌荒れ、シワなどの肌トラブルを招いてしまいやすくなります。
肌のバリア機能を高めるセラミドは、加齢とともに減少してしまうことが明らかになっています。50代と20代の肌を比較すると、セラミドの量は約半分にまで減ってしまうと言われています。顔だけでなく、首元や手なども年齢と共にセラミドが減少していくため、徐々にハリやツヤがなくなっていってしまうのです。

セラミドは、古い皮膚が新しい皮膚へと生まれ変わるターンオーバーの過程で生成されます。このターンオーバーのサイクルは、年齢と共に周期が少しずつ長くなっていくため、生成されるセラミドも減少してしまいます。
また、このターンオーバーが乱れてしまうと、肌の生まれ変わりが阻害されるため、セラミドが生成されにくくなってしまいます。ターンオーバーを崩さないように、日頃から正しい生活習慣を意識する必要があります。

また、毎日の洗顔は肌をきれいにする大事なルーティーンですが、洗い方によってはセラミドを失う原因にもなってしまいます。
洗顔料を過剰に使ったり、力を入れてゴシゴシと強く洗ってしまうと、角層からセラミドが流れ出し、肌のカサつきや乾燥を招いてしまいます。
肌が乾燥するとセラミドが減少し、バリア機能が低下してさらに乾燥してしまうという負のスパイラルに陥ってしまうため、洗顔は摩擦を避けて行い、しっかり保湿するなどアフターケアが重要です。

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セラミドを守るために必要なことは?

肌のバリア機能としての役割を持つセラミド。このセラミドを守るためには、肌のターンオーバーを乱さないことが重要です。
ターンオーバーを乱す原因は、紫外線や摩擦などの外部からの刺激だけでなく、ホルモンバランスも深く影響します。過度なストレスや睡眠不足、過食や無理なダイエットなどは、ホルモンバランスを乱してターンオーバーが正常に働かなくなってしまうおそれがあります。
睡眠時間が不規則だったり、栄養バランスが偏った食事を摂っている自覚がある人は、まずは普段の生活習慣を見直すことから始めましょう。

また、セラミドを守るためには、日頃のスキンケアやインナーケアも大切です。
スキンケアで重要なのは、毎日の洗顔を正しい方法で行うことです。洗顔料はしっかりと泡立てて、泡で顔を包み込むように優しく洗うことがポイントです。
洗顔後は乾燥が急速に進むため、たっぷりの化粧水で素早く保湿しましょう。もし洗顔の後に肌がつっぱったり、乾燥を強く感じるようであれば、クレンジング剤や洗顔剤を見直してみましょう。

セラミドは、1日あたり0.6mg以上摂取することが好ましいとされています。そのため内側からセラミドを摂取するインナーケアも重要です。
食材では、こんにゃく、小麦、大豆、わかめ、ひじき、牛乳などに多く含まれているので積極的に摂るようにしましょう。
また、セラミドの生成を助けるポリフェノール、イソフラボン、リコピン、アントシアニンなどを含む食材を一緒に食べるとより効果的であると言われています。
食材だけで摂ることが難しい場合は、サプリメントや美容ドリンクなどの機能性表示食品で補うと良いでしょう。

化粧水はセラミド配合を選べばいいの?

不足したセラミドを補うためには、セラミドが配合された化粧水を使うことで肌内部の水分量を上げることができます。
しかし、「セラミド配合」と書かれた化粧水には、すべてが同じセラミド成分が使われている訳ではありません。

セラミドは、大きく分けて4つの種類に分類されます。哺乳類由来の天然セラミド、植物由来の植物性セラミド、酵母などから作られるヒト型セラミド、化学的に合成して作られた疑似セラミドの4種類です。

これらを見分けるには、パッケージの成分表示を確認すると良いでしょう。成分表示の記載順序は、配合量の多い順に記載されているため、配合量が多いものを選ぶようにしてみてください。

一方で、セラミドの補給だけでは肌の外側を守ることができません。肌内部のバリア機能を高めるセラミドと、肌の外側である皮脂膜の両方を強化することが重要になります。
皮脂膜をケアする方法については、こちらの記事にて詳しく紹介しています。

「敏感肌にセラミド一択」はウソ・ホント?オイルとタッグでうるおい鉄壁肌へ

肌を守るためにおすすめのアイテム

年々不足してしまうセラミドをケアするためにはセラミド入りだけに着目するのではなく、日々の保湿アイテムでターンオーバーのサイクルを整えることが重要です。大切な肌を美しく保つおすすめのケアアイテムを紹介します。

Coyori 彩醒 化粧水 100mL

彩醒化粧水

年齢と共に進行する肌の悩みに立ち向かうため、美肌再生サイクルに着目した化粧水。3種の蘭を配合したオーキッドエキスで、肌に浸透しやすい高浸透処方を実現。肌の生まれ変わりをサポートし、エネルギーが満ち溢れるクリアな肌へ導きます。

Coyori 彩醒 美容液オイル 20mL

彩醒美容液オイル

肌が本来もつ美肌再生サイクルであるオートファジーに着目した美容液オイル。過酷な環境でも大輪の花を咲かせる強い生命力を持った蘭のエキスをブレンドした「オーキッドエキス」が肌サイクルをサポートし、肌にハリ・透明感をもたらします。

濃密美容クリーム 30g

濃密美容クリーム 30g

希少な朝摘みのバラ「さ姫」を配合し、乾燥小ジワにアプローチして、ハリ・弾力を与える美容クリーム。弾力に関わるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸に着目し、つるんとしたツヤのある肌を叶えます。

セラミドを摂取して潤いのある肌へ

肌の保湿とバリア機能にとって重要なセラミドは、年齢と共に少しずつ失われていってしまいます。そのため、毎日のスキンケアだけでなく、日頃から生活習慣をしっかり整えていくことが大切です。
セラミドを増やすことを心がけて、うるおいのある美しい肌を目指してみてはいかがでしょうか?