混合肌のスキンケアについて解説!テカリや乾燥の対処法もご紹介

美容の基本 2022.08.26
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混合肌とはどのような肌の状態を指すのでしょうか。当記事では、混合肌の原因や対策方法について詳しく解説します。
また、混合肌におすすめのスキンケアアイテムの選び方や保湿ケアのコツ、混合肌を改善する生活習慣もご紹介しています。
この記事をチェックして、健やかな肌を手に入れましょう。

混合肌って?

混合肌とは、脂っぽい部分とカサつきが気になる部分が混在している肌のことをいいます。例えば、額から鼻、あごにかけてのTゾーンはベタつきやすいのに、目元や口元、頬は乾燥しやすいなどの特徴が挙げられます。

顔全体の皮脂量は多いのですが、水分量は不足していることが多く、肌のバリア機能が低下して肌トラブルを起こしやすい状態になっているケースもあります。
特に皮脂量の多い部分はニキビや吹き出物が生じやすいため、肌の状態に合わせた適切なスキンケアを行うことが大切です。

混合肌になる原因

混合肌になる主な原因は乾燥です。エアコンの風や空気の乾燥、紫外線などの外的刺激、生活習慣の乱れによっても肌のバリア機能が低下し、乾燥の原因になります。
肌は乾燥するとそれを保護しようと皮脂が過剰に分泌されます。そのため、脂っぽい部分とカサつく部分が混在した状態になってしまうのです。
テカリを抑えようと洗顔やクレンジングなどで過剰に皮脂を落としてしまうと、肌が乾燥してさらに皮脂が分泌されるという悪循環を起こしてしまう場合も。適切なスキンケアを行い、肌の皮脂量と水分量のバランスを保つことが混合肌を防ぐうえでの重要なポイントです。

混合肌対策におすすめのスキンケア方法

間違ったスキンケアは肌の乾燥を引き起こし、過剰な皮脂の分泌を招いて混合肌の状態が悪化する可能性があります。予防のポイントは皮脂を必要以上に落としすぎないことです。
混合肌におすすめの正しいスキンケア方法について見ていきましょう。

メイク落とし

① 清潔な手にクレンジング剤を適量取り、まずは皮脂量の多いTゾーンから洗い始めます。このとき肌をゴシゴシ擦らないように気を付けましょう。摩擦が刺激となって肌の乾燥を引き起こす可能性があります。※落ちにくいアイメイクなどをしている場合には、コットンや綿棒を使って専用リムーバーで優しく落としておきましょう。

② 額の中心からこめかみに向けて円を描くように優しくクレンジング剤をなじませたら、鼻からあごにかけても同様にクレンジング剤をなじませていきます。

③ 次に乾燥しやすい頬や目元、口元に優しくクレンジング剤をなじませます。
※乾燥しやすい部分では、クレンジング剤が肌に触れる時間をなるべく短くすることがポイントです。

④ 顔全体にクレンジング剤とメイクがなじんだら、30~32℃のぬるま湯でしっかり洗い流します。

洗顔

① クレンジングのあとには、メイクの洗い残しや余分な皮脂を取り除くためにしっかりと洗顔をしましょう。クレンジング剤が手に残っている場合はきれいに洗い流します。

②洗顔料を適量手に取り、たっぷりと泡立てます。最初にしっかり泡立てることで肌への刺激を抑えることができます。

③肌の上で泡を転がすように、優しく顔全体を洗います。皮脂量の多いTゾーンは特に念入りに洗いましょう。フェイスラインや目元、口元などの乾燥しやすい部分は泡を軽く押すようにして洗います。

④ クレンジングと同じように30~32℃のぬるま湯で洗い流します。すすぎ残しがないようしっかり洗い流しましょう。特に髪の生え際やこめかみ、あごなどはすすぎ残しが起きやすい部分。鏡でチェックしながら丁寧に洗い流しましょう。

⑤タオルで肌を擦らないよう、ポンポンと優しく肌を抑えるようにして水分を拭き取ります。

混合肌におすすめのスキンケアアイテムの選び方

乾燥した部分とベタつく部分が混在する混合肌の場合、どんなスキンケアアイテムを選べば良いのか分からない、とお悩みの方も多いでしょう。ここでは混合肌におすすめのスキンケアアイテムの選び方のポイントを見ていきましょう。

保湿力

混合肌の主な原因は乾燥です。そのため、保湿力の高いスキンケアアイテムを選ぶと良いでしょう。皮脂の多い部分と乾燥した部分でスキンケアアイテムを使い分けるのもおすすめです。
「ヒアルロン酸」や「グリセリン」、「コラーゲン」などの水溶性の保湿成分や、水分を挟み込む働きを持つ「セラミド」などの油溶性の保湿成分が豊富に含まれているスキンケアアイテムを選んでみてくださいね。

皮脂のバランスを整える成分

過剰に分泌された皮脂が酸化すると、シミやそばかすの原因にもなるメラニンの生成が過剰になったり、毛穴の詰まりを引き起こしてニキビや吹き出物など肌トラブルの原因になることも。
スキンケアアイテムも皮脂のバランスを整える成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
皮脂を抑制する作用のある「ビタミンC誘導体」、「ダイズエキス」、「ローヤルゼリーエキス」などが配合されているものがおすすめです。

使い心地

毎日使うスキンケアアイテムでは、使い心地も重視したいポイントです。つけたときの質感やつけ心地が良いと感じるものを選びましょう。
シャバシャバとしたテクスチャーで、軽いつけ心地がお好みなら「さっぱり」タイプのもの、とろみのあるテクスチャーで、もっちりとしたつけ心地がお好みなら「しっとり」タイプのスキンケアアイテムがおすすめです。

テクスチャーの違いは保湿効果にはほとんど影響はないので、自分の好みで選んでOK。夏はさっぱりタイプなど、季節によって使い分けるのも良いですね。

苦手な成分が入っているものは避ける

アレルギー成分など、体に合わない成分が入っていないかどうかもチェックしておきましょう。アルコール(エタノール)、人工香料、メントール、人工着色料などは比較的刺激が強い成分なので、肌に合わない方は避けておく方が安心です。
また、毎日使っているスキンケアアイテムでも、体調や肌の状態によっては合わなくなることも。少しでも刺激を感じたら使用をやめて様子を見ましょう。初めて使用するスキンケアアイテムは、使う前にパッチテストをしておくと良いでしょう。

混合肌の保湿ケアのコツ

混合肌に適した保湿ケアにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは混合肌の保湿ケアのコツについてご紹介していきます。

肌への刺激を避ける

混合肌の保湿ケアで大切なのが、肌への刺激を避けることです。摩擦などによる肌への刺激は乾燥を引き起こし、皮脂の過剰な分泌や肌荒れの原因に。また、メラニンの生成が活性化されてシミやそばかすにつながることもあり、肌への刺激はデメリットだらけです。
スキンケアの際には、肌に優しく触れることが大切です。クレンジングはゴシゴシ擦らず、クレンジング剤をメイクにしっかりなじませてから洗い流しましょう。

洗顔では洗顔料を手のひらや泡立てネットなどでたっぷり泡立ててから洗うのがポイント。泡で顔を包み込むようにして優しく洗いましょう。クレンジング、洗顔どちらもすすぎに使うお湯の温度は30~32℃ほどのぬるま湯を使うと肌に必要な皮脂まで洗い流すのを防ぐことができます。

化粧水や乳液などの保湿ケアの際にも肌を叩いたり擦ったりせず、優しくハンドプレスして肌に浸透させましょう。

部分ごとに使用量を調整

混合肌は、頬や目元、口元、フェイスラインなどの乾燥した部分と、額から鼻にかけてのTゾーンなどのベタつく部分がありますが、基本的にはどちらの部分にも十分な保湿ケアが必要です。
化粧水は顔全体にたっぷり使い、肌に水分をしっかり浸透させましょう。乾燥が気になる部分には化粧水を重ね付けするのも◎。肌に補給した水分が蒸発しないよう蓋の役割をする乳液やクリームなどは、部分ごとに使用量を調整するのがおすすめです。

皮脂量の多いTゾーンは少なめに、乾燥しがちな目元、口元、フェイスラインなどには多めに使用すると良いでしょう。

体の内からもケア

混合肌を改善するためには、スキンケアも大切ですが、体の内側からのケアも大切です。睡眠・運動不足、栄養の偏った食事など、生活習慣が乱れていると肌のバリア機能が低下し、肌トラブルが起こりやすくなります。
特に脂質の多い食事を取り過ぎると皮脂が分泌されやすくなるため、肌がべたつきにつながるので注意しましょう。

また、ストレスも自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こす原因に。バランスの取れた食事や適度な運動、十分な睡眠に加えて、日々のストレスを溜め込まないよう好きなことをして過ごしたり、リラックスできる時間を持つことが大切です。

美白ケアのための生活習慣

化粧水や乳液のなじませ方

混合肌の主な原因である乾燥を防ぐためには保湿ケアが欠かせません。ここでは混合肌の改善におすすめの化粧水や乳液のなじませ方についてご紹介していきます。

ポイントは、肌のベタつきが気になる場合でも、化粧水の量を少なくしたり乳液を省略したりしないこと。製品によっても変わってきますが、化粧水の場合は500円玉硬貨よりもやや大きめの量、乳液の場合は10円玉硬貨よりもやや大きめの量が使用量の目安です。

手でつけてももちろんOKですが、特に乳液でベタつきを感じる方にはコットンの使用がおすすめです。余分な油分をコットンが吸い込んでくれるため、ベタつきを気にせずスキンケアをすることができます。

コットンの使い方

コットンを中指と薬指に横長になるように乗せ、人差し指と小指で挟んで持ちます。コットンは寸法が長い方向に繊維の流れがあるので、この流れに沿って肌の上を滑らせましょう。肌に当てるときは手を少し丸め、顔のラインに沿うように密着させていきます。

化粧水と乳液の肌へのなじませ方

化粧水・乳液をコットンに取り、まずは乾燥しやすい頬を、次に顔の中心から外側に向かってなじませていきます。首は下から上に向けて軽く引き上げるようになじませます。量が足りない場合は途中で化粧水・乳液を足しましょう。

塗り残しがちな小鼻の脇や額の生え際なども忘れずに、顔全体に化粧水と乳液をなじませます。乾燥が気になる部分には重ねづけするのも良いでしょう。

混合肌を改善する生活習慣

混合肌を改善するためには、適切なスキンケアと生活習慣が大きく関わってきます。
肌の調子が気になったら、食生活や睡眠など、普段の生活習慣を見直すチャンス。
ここでは混合肌を改善する生活習慣について見ていきましょう。

栄養バランスの取れた食事

毎日忙しくしていると、常に栄養バランスの取れた食事を取るのは難しいですよね。ポイントは、皮脂分泌量が増える食材を控えめに、皮脂分泌を抑える成分が含まれた食材を積極的に取り入れること。
飽和脂肪酸を含むマーガリンや肉類、油っこい食べ物を食べると皮脂分泌量が増えて肌のベタつきが気になる場合があるので注意しましょう。同様に、辛い食べ物やアルコールなどの刺激が強いものも皮脂の分泌が活発になります。
皮脂の分泌を抑える働きがあるビタミンを積極的に食事に取り入れるのがおすすめです。

ビタミンC

ビタミンCは皮脂の分泌を抑えながらコラーゲンを生成し、うるおいを保つ働きを持ちます。アセロラやキウイ、ブロッコリー、キャベツなどに多く含まれています。

ビタミンB2

ビタミンB2は粘膜を強くし、肌のバリア機能を高める働きを持ちます。肌の新陳代謝を高める働きもするため、ターンオーバーのサポートもしてくれます。納豆や玉子、レバーやうなぎなどに多く含まれています。

ビタミンB6

ビタミンB6は皮脂をコントロールし、過剰な皮脂分泌を抑える働きを持ちます。ビタミンB6が不足すると肌のベタつきやニキビを引き起こす可能性があるため、積極的に取り入れたい栄養素です。まぐろやかつお、鮭、鶏肉やにんにくに多く含まれています。

ごはんや穀物を中心とした「主食」、肉、魚などタンパク質を中心とした「主菜」、野菜や海藻などの「副菜」、お味噌汁などの「汁物」がバランスの取れた食事の理想ですが、上記の栄養素を意識して取り入れながら、肌のベタつきを抑えて健やかな肌を手に入れましょう。

十分な睡眠

睡眠時間が不足すると、ターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れ、肌トラブルを起こしやすくなります。正常なターンオーバーの周期は約28日。このサイクルで肌は新しい細胞に生まれ変わります。

睡眠中はターンオーバーが活発になるのですが、睡眠不足が続くとこのターンオーバーの周期に遅れが生じ、古い角質が排出されず肌に留まって肌荒れを引き起こすことも。十分な睡眠と言っても、ただ睡眠時間が長ければ良いというわけでもありません。ターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌量は、眠ってから約3時間後にピークを迎えます。

さらに、ターンオーバーが活発になるのは22時~深夜2時頃までと言われています。この肌のゴールデンタイムを意識しながら、できるだけ22時までには就寝することがポイントです。

適度な湿度

乾燥は混合肌の大敵。空気の乾燥する冬場はもちろん、夏であってもエアコンを使用した部屋に長くいると肌が乾燥しやすくなるので気をつけましょう。

肌は乾燥すると皮脂の分泌が増え、肌のベタつきにつながります。エアコンや扇風機の風が肌に直接当たっているとより乾燥しやすくなるため、直接風を浴びないようにする工夫が必要です。

また、紫外線に長時間当たることも肌を乾燥させる原因に。晴れの日だけでなく、くもりの日でも紫外線は降り注いでいるため、外出前には日焼け止めを塗る、日傘を差す、帽子をかぶるなど、こまめな紫外線対策が大切です。

混合肌を悪化させるNG習慣

無意識にやっている習慣が混合肌を悪化させる原因になっているかも。ここでは混合肌を悪化させるNG習慣について見ていきましょう。

肌を強くこする

ベタつきや皮脂が気になるときにやってしまいがちなのが、洗顔の際にゴシゴシ顔を強く擦ってしまうこと。
肌への刺激は乾燥を引き起こし、皮脂の分泌を余計に促してしまうので逆効果です。肌に触れるときは優しく、を意識してみてくださいね。

空気の乾燥と紫外線

エアコンの効いた部屋に長時間いると肌は乾燥しやすくなります。夏場であっても加湿などの対策をするのがおすすめ。適切な温度と湿度を心がけましょう。また、紫外線を浴びることも肌の乾燥の原因のひとつ。毎日の紫外線対策が大切です。

保湿が不足している

肌がベタついているから乳液は使わない、など、本来なら必要な保湿ケアを省いてしまうことも混合肌を悪化させる原因に。肌は化粧水で補水したあと、水分が蒸発しないように油分の含まれた乳液やクリームでしっかりフタをすることが大切です。
まずは乾燥を防ぐことが混合肌の改善につながるので、乳液は省かず適切な保湿ケアを行いましょう。

刺激の強いものや油っこい食事

油っこい食事を多く取っていると、皮脂の分泌量が増加してしまいます。また、辛い食べ物やアルコールなどの刺激の強い食べ物も皮脂の分泌を促す原因に。取り過ぎに気を付けて、適度な量に抑えましょう。

美肌になるためにおすすめの記事はこちら

透き通るような美肌は、年齢を問わず多くの女性の憧れですよね。
下記の記事では、美肌になるためのスキンケアや化粧品の選びなど、美肌に近づくためのポイントを詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

美肌になるには?肌に必要な習慣やスキンケア方法を紹介▽
https://www.coyori.com/column/beauty_column/267/

混合肌のスキンケアのおすすめアイテム

混合肌の改善には、ご自分の肌に合ったスキンケアアイテムが欠かせません。ここでは混合肌のスキンケアに最適なスキンケアアイテムをご紹介していきます。

美容液オイル‐月‐


混合肌にオイルを使うと、肌が余計にベタついてしまうのでは?と思われるかもしれませんが、混合肌の主な原因は乾燥です。しっかり保湿ケアをして肌の乾燥を抑えることで、肌の水分と油分のバランスを整えることができます。

美容液オイル-月-は、オイルと美容液の二層式。厳選配合された4種の植物オイルが減少しがちな皮脂を補って肌の潤いを閉じ込めます。
さらに21種の和漢・植物エキス配合で、乾燥小ジワを目立たなくするとともに、ハリのある肌へと導きます。オイルなのにベタつかず、さらりとした肌触りでスーッと肌になじむのも混合肌に嬉しいポイントです。

ミネラル保湿液‐雪月‐

coyoriミネラル保湿液
ミネラル保湿液‐雪月‐は、混合肌だけど、肌の乾燥も気になるという方におすすめしたい保湿ケアアイテムです。
ミネラルを豊富に含んだ島根県「玉造温泉(※1)」の源泉をベースに、和歌山で造られている純米酒の副産物である「酒粕」と、香川・徳島の県境で栽培されているサトウキビの「トウミツ」を合わせてつくる「発酵エキス(※2)」を配合。
さらに植物エキスも合わさることで、キメを整えてダメージに強い肌へ導きます。

とろりとしたテクスチャーが肌になじみやすく、しっかりと肌を潤して、次に使う美容オイルの浸透をサポート。ラベンダーをベースにゼラニウムの天然精油(※)がブレンドされているので、華やかな香りに包まれながら毎日のスキンケアを行うことができます。

よりさらりとした使用感がお好みの方は、同じシリーズのミネラル保湿液-風花-もご用意しています。

※1温泉水 ※2酒粕エキス、トウミツ

混合肌に合ったスキンケアを

混合肌のスキンケアについてご紹介しました。混合肌を改善するいちばんのポイントは乾燥を防ぐこと。スキンケアで肌をしっかりケアするとともに、食生活や睡眠時間など、忙しい毎日で乱れがちな生活習慣を見直すことも大切です。
適切なお手入れで、健やかな肌を手に入れてくださいね。