顔のたるみの原因と効果的な対策方法は?下がった頬を戻そう!

美容の基本 2022.03.19
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年齢を重ねると気になってくるのが肌のたるみ。実年齢よりも老けた印象を与えかねない顔のたるみは、メイクだけでは隠すのが難しいのが悩ましいところ。そこで今回は、たるみのメカニズムや効果のある対処方法を紹介します。改善するためのポイントを押さえて、たるみのないハリのある肌を取り戻しましょう。

たるみ_01

たるみとは?

たるみとは、皮膚の弾力が失われてしまい、顔や頬の表面が垂れてしまう状態を指します。
顔の肌は、年齢を重ねるごとに水分量や筋肉量が衰えてしまいます。また、紫外線によるダメージの蓄積なども相まって、徐々に皮膚の弾力がなくなっていきます。特に頬やアゴなどのフェイスライン、首元や目元に目立ってあらわれるのがたるみの特徴です。
こうしたたるみの進行は個人差が大きいため、日々のケアや予防をどれだけおこなっているかが重要になってきます。

顔にたるみができる原因

顔にたるみができてしまう原因はさまざまです。ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

筋力の低下

筋肉は年齢を重ねると共に次第に衰えていきます。顔の表情筋も同様で、加齢と共に筋力が低下していくため、たるみを生じやすくなってしまいます。
また、筋肉は普段使っていないと衰えが顕著になります。特に顔の表情筋は、日常生活では全体の3割ほどしか使っていないと言われており、たるみを防ぐためには意識的に表情筋を動かす必要があるのです。

コラーゲンの減少

肌にハリや弾力を与えているのは、表皮の下にある真皮層を支えるコラーゲンです。コラーゲンは、線維が互いに結びついて弾力を作っています。しかし、年齢を重ねるごとにコラーゲン線維は脆くなってしまい、弾力が失われていきます。その結果、肌にハリがなくなり、たるみを招きやすくなるのです。

皮膚の乾燥

肌が乾燥すると皮膚の新陳代謝が落ちて、古い角質が剥がれにくくなります。肌表面に古い角質が残っていると、角層と呼ばれる肌の深層部まで乾燥が進んでしまいます。
ハリや弾力を保つためには、角層が十分に潤っている必要があります。そのため、肌が乾燥していると、たるみを引き起こしやすくなるのです。

むくみと脂肪の増加

むくみや脂肪の増加もたるみを引き起こす原因となります。むくみは、血流やリンパの流れがスムーズに行かなくなってしまうことで生じます。また、むくみは真皮層の機能低下も招いてしまうため、たるみを助長することにつながります。
さらに、顔まわりの皮下脂肪が増加すると、皮膚や表情筋の力が低下してしまうため、たるみができやすい状態になってしまいます。

紫外線によるダメージ

肌にとって紫外線は大敵です。紫外線は肌の奥深くにある真皮層まで届いてしまうため、弾力を生む線維を傷つけ、コラーゲンの量を減少させてしまいます。
また、乾燥が進んだ肌は紫外線ダメージを受けやすくなるため、紫外線対策と共に、肌の潤いを保つことを意識する必要があります。

睡眠不足

日常生活において、十分な睡眠が取れていないこともたるみを引き起こす間接的な要因となります。
睡眠時に分泌される成長ホルモンには、日中受けた肌へのダメージを修復したり、細胞が生まれ変わるターンオーバーを促進する効果があります。睡眠が十分にとれていないと、この成長ホルモンの分泌が不足し、ターンオーバーが乱れてしまいます。結果的にコラーゲンの生成が減少したり、自律神経を乱すことで筋力の低下を早め、たるみを引き起こしやすくなってしまいます。

たるみ_02

たるみ改善のための対策方法

さまざまな原因があるたるみを改善するには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?たるみを予防するためのケアと対策を紹介していきます。

表情筋を鍛える

顔の筋肉である表情筋の衰えは、肌のたるみに直結します。そのため、顔の体操をおこなって表情筋を鍛えたり、意識的に動かすようにすることが大切です。
ペットボトルや割り箸など、家にあるものを使ってトレーニングすることができるため、自分にあった方法を見つけてみると良いでしょう。
また、顔まわりのコリをほぐすマッサージも効果的です。筋肉をほぐすように適度に刺激を与えることで、顔まわりを引き締めることができます。

紫外線対策の徹底

紫外線は肌のコラーゲンを減少させてしまうため、日々の徹底した対策が重要です。夏場は日傘や日焼け止めを使って念入りに対策をしている方も多いと思いますが、紫外線は季節を問わず降り注いでいるため、紫外線が少ない季節でも対策を忘れずにしましょう。
また、紫外線は窓ガラスを通過してしまうため、室内であっても日焼け止めを塗っておくことを推奨します。

肌の乾燥を防ぐ

たるみを予防するためには、常日頃から保湿ケアをしておくことが大切です。特に洗顔後は水分が奪われて乾燥しやすい状態にあるため、化粧水で素早く潤いを与えましょう。その後、乳液や美容クリームで蓋をするイメージで保湿ケアをおこなってください。
乾燥肌の方は、保湿効果の高い化粧水や美容液を選ぶようにすると良いでしょう。

姿勢を良くする

顔の皮膚は重力によって下に垂れ下がる特徴があります。そのため、猫背などで顔が下向きになると皮膚が下に引っ張られ、口角が下がりやすくなってしまいます。
たるみを作りにくくするためには、背筋を伸ばした姿勢で生活することを意識すると良いでしょう。
また、スマホやタブレットを見る際は、つい下を向きがちになってしまうため、注意してください。

余分な脂肪をつけない

皮下脂肪はたるみの原因となるため、脂肪を溜めない生活を心がけることが大切です。
食べ過ぎや脂質の多い食事は、皮下脂肪のもとになるため避けるようにしましょう。また、塩分の摂りすぎも肌のむくみに繋がってしまうため注意してください。
かといって、無理なダイエットは禁物です。ホルモンバランスを乱してしまうため、かえってたるみが目立ってしまうおそれがあります。
運動不足の自覚がある人は、1日数分のウォーキングなどから始めてみると良いでしょう。家の中でできるストレッチなども効果的なので、自分の生活リズムに合った運動を取り入れてみてください。

美顔ローラーを正しく使う

フェイスラインを引き締めることで小顔効果が期待できる美顔ローラーは、たるみの改善にも効果的です。しかし、力を入れて強く転がしてしまうなど過剰に肌を刺激してしまうと、コラーゲン線維を傷つけてしまうおそれがあるため注意が必要です。
美顔ローラーを使用する際は、まず肌の保湿ケアをおこないましょう。肌をあらかじめ保湿しておくことで摩擦が軽減され、肌荒れの防止にも繋がります。ローラーは、顔の内側から外側へ流すように意識し、優しく丁寧におこなってください。

日頃のケアでたるみのない美肌を

顔のたるみの原因は、加齢だけでなく、さまざまなことが考えられます。どのような原因でたるみが生じているのかをしっかり把握しておくことで、適切なケアをおこなうことができるでしょう。
自分にとって最適な方法を実践して、たるみのないハリのある美肌を目指してみてはいかがでしょうか。